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お菓子マンと青汁マン

昔々、あるところに お菓子マンと青汁マンがいました。

青汁マンは人々に青汁を配って回るので、「良い人だけど軽く厄介な野郎だ」と思われ

お菓子マンは人々にお菓子を配って回るので、ありがたがられ人気者になりました。

お菓子マンが人気者になり、たくさんのお菓子を配って回ったので、人々はぷくぷくと太り
やがて 太っちょの国ができあがりました。

太っちょの国ではみんな太っているので、あまり誰も太っていることを気にしません。
むしろ「やせたい」とか言っちゃうほうが変わり者呼ばわりされました。
青汁マンはひじょうに肩身の狭い思いをしました。

お菓子マンがお菓子を配りまくるので、太っちょの国はやがて 不健康の国になってしまいました。みんな生活習慣病に苦しんでいました。

そうして人々はだんだんと

「実は、お菓子マンのほうが厄介な野郎だった」

と気づき、お菓子マンを責め始めたのです。

お菓子マンは、みんながワイワイ喜んでくれていたので「良かれ」と思ってやっていたことでした。
人々から責められショックでしたが泣いてわびました。

しかし、おそろしいマスメディアたちが執拗に吊し上げるので、しまいには土下座をするハメになりました。

人々は青汁マンに助けを求めましたが、そのころにはすでに青汁マンは悪魔に心を売り渡してしまっていて

悪魔が耳元で

「ビジネスチャーンス!」

と囁くので、高額で青汁を人々に売りつけました。

そんな中オレは
「CMで自らマズイって言っちゃう青汁かっけーな」
と思っていました。

fin.

※青汁って登録商標じゃないらしいです 笑

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