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夕遊の本棚

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ひと仕事終わって、おいしい珈琲や紅茶を片手に読みたい本。仕事で読む本。とにかく、たくさん読みたい、楽しみたい私の本棚をご紹介します。
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2021年8月の記事一覧

女として生きるということ。『いっぱしの女』氷室冴子

ときどきやってくる氷室冴子読みたい症候群。今回は小説ではなく、エッセイの方を選んでみまし…

夕遊
2年前
15

みんなで楽しめますように!『フットボールde国歌大合唱!』 いとうやまね

ワールドカップ常連……というよりは、著者の好きな国のサッカー選手とその国、そして歴史が上…

夕遊
2年前
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たくましい女の子の物語。『毒見師イレーナ』マリア・V ・スナイダー

猛烈にライトな小説が読みたくて、あちこちおすすめを探していたときにたどり着いた本。原題は…

夕遊
2年前
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中国で作られたモンゴルの民話。『「スーホの白い馬」の真実』ミンガド・ボラグ

我が家にもある『スーホの白い馬』の絵本。赤羽末吉さんの挿絵がすばらしくて、でもちょっと悲…

夕遊
2年前
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ほぼティリオン主役。『竜との舞踏』上(氷と炎の歌5)ジョージ・R・R・マーティン

『竜との舞踏』は、ほぼティリオンとデナーリス、ジョンが主役っぽくて、前作『乱鴉の宴』であ…

夕遊
2年前
15

いろんな国から見た中国。『中国vs.世界 呑まれる国、抗らう国』安田峰俊

ときどき、You Tubeで中国CCTVニュースを見ているのですが、国内だけでなく、いろんな国のニュ…

夕遊
2年前
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大河ドラマで見てみたい。『明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語』田中ひかる

本書の主人公、高橋瑞(みず)は嘉永5年(1852年)に現在の愛知県で生まれました。父親は西尾藩士。六男三女の末っ子でした。かわいがってくれた父が10歳でなくなると、家督を継いだ長男に養われることになりますが、明治になると西尾藩はなくなります。 瑞は、長兄の子どもたちを世話して婚期を逃し、子どもたちが懐いたので、兄嫁に恨まれます。甥っ子たちの世話をしながら字や算術を覚えた瑞は、漢学を学びたかったけれど許されず、母親を看取ってから家をでます。そこからの瑞の生命力は、とにかくすご

息子という理解者。『ムスコ物語』ヤマザキマリ

大好きなヤマザキマリさんの新刊が出たので、早速購入。若い頃、単身でイタリア留学して、苦労…

夕遊
2年前
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登場人物たちの成長が見ごたえあり。『乱鴉の饗宴』下(氷と炎の歌4)ジョージ・R・…

この巻でもデナーリス、ヴァリスは出てきません。ティリオンはジェイミーの回想や会話の中、ジ…

夕遊
2年前
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中国人インタビュアーによる貴重な資料。『証言 日中映画人交流』劉文兵

戦後の日本では、映画の黄金期が1950年代後半から60年代初とのこと。黒澤明監督の『羅生…

夕遊
2年前
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シルクロードにたどる戦後の日中関係『「敦煌」と日本人』榎本泰子

「敦煌」と聞いてすぐに何かのイメージが思い浮かぶ人は、日中関係の幸せな時代を知る人だ。砂…

夕遊
2年前
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昭和の歴史と天才棋士の話。『中の精神』呉清源

この本は、昭和囲碁界最強といわれた呉清源九段が、87年の波乱の人生を綴ったもの。『東京新…

夕遊
2年前
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日本画壇というコップの中の嵐。『蒼煌』黒川博行

贋作をめぐるだましあいを書いた小説『文福茶釜』がおもしろかったので、同じ黒川博行さんの作…

夕遊
2年前
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