失敗の原因はわかっていた。『教育改革の幻想』刈谷剛彦
「現在の教育を変えなければならない」という考えは、多くの人々に支持されてきた。1980年代半ばの臨時教育審議会以後、当時の文部省では20年以上教育改革を論じてきたし、現在もまだ改革不徹底であるとして、新しい教育を目指している。
でも、今までの教育はどこがどう間違っていたのか。そして、今後はどんな教育を目指していこうとしているのか。実はあまりはっきりしていない。 著者の刈谷先生は、20年くらい前にこの本を書いて、ゆとり教育に疑問を投げかけていた。
例えば、現代の子供