国際化時代のクラシック音楽。『チャイコフスキー・コンクール』中村紘子
モスクワで4年に1度開催されるチャイコフスキー・コンクール。門外漢には、音楽コンクール=芸術的行事と単純にイメージされがちだけれど、コンクール開催の1ヶ月間は、大勢の参加者たちの悲喜こもごもと各国審査員たちの思惑が交錯するそうです。
著者は、有名なピアニストで、チャイコフスキーコンクールの審査員もつとめていた中村紘子女史。この本は、コンクールでの経験をもとに書いたエッセイで、コンクールの舞台裏、国際化時代のクラシック音楽の現状をおもしろく疑似体験させてくれます。
私は、音