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中国博士進学決定までの詳しいスケジュール

私は9月から中国の清華大学で博士課程に進学します。博士課程決定までに、どの時期にどんなことをしたのか振り返りたいと思います。

もちろんこれらのスケジュールは大学や人によって違いますが、中国での大学院進学を考える方や、中国以外の秋入学の大学院進学の方の参考になることがあればいいなと思います。

2020年12月(入学21か月前): 修士の指導教官に意思表明

修士課程の指導教官に、海外進学を考えていることを伝えました。この時、修士1年の終わり頃でしたが、今から修士論文を書いて教授から1年短縮修了しないかと言われました。かなり魅力的な話ではありましたが、短縮すると同じ研究室で博士に進むことになります。短縮せず海外進学を目指すことを先生に伝えました。

~入学1年前: 先生を探す

この時期は大学のHPや論文の著者から、どんな研究室があってどんなことをしているのか調べまくりました。中国の大学のHPはリンクがちゃんとつながっていなかったり、読み込みにやたら時間がかかるページがあったりして結構調べにくかったです。また、先生や研究室のページは中国語版と英語版で情報量が違ったりしました。私は中国語は英語ほどは読めませんが、頑張って中国語ページを読むことも必要でした。

2021年7月(入学14か月前): 教授にメール

第一希望の先生に初めてメールをしました。
送った内容
・来年PhDの学生を採ることができるか(定年や人数制限などあるので)
・自分のCV (これまでの研究の概要、論文、学会発表について)
・研究室の中のどのテーマに興味があるか
先生からの返事
・学部の入学選考に通ったら研究室にいれてあげる
・選考は研究室単位ではなく学部全体の教授会で決めるので、先生1人の意見で決まることではない
・毎年冬ぐらいに選考があるのでそれに申請してください
・申請までにできるだけ論文を書いた方がいい
研究室のことを詳しく聞きたかったので、このとき先生に学生の連絡先を教えてくれませんか?と言いました。博士課程の学生の連絡先をくれて、学生目線での先生の評判や研究室の雰囲気などを聞くことができました。

2021年12月15日(入学9か月前): 清華大学書類提出

清華大学に申請書類を提出しました。清華大学は申請時期が2回あって、1回目が2021年12月15日が締め切りでした。2回の申請時期は何が違うのかわかりません。私は申請することは早くから決まっていたし、2回目だと修士論文真っただ中に申請することになるので1回目に申請しました。申請書類で自分で作成するものは
・Personal statement(学歴、研究経験、申請理由、卒業後の予定、学部と修士の成績、論文、学会発表、受賞)全部で4ページ
・Research Plan(様式なし)
でした。そのほかに英語と中国語試験のスコア、推薦書なども必要でした。私は中国語はまだ勉強中なのですべての書類を英語で作成しました。Research Planは様式がなかったので最初は少し困りましたが、私が修士で所属していた研究室の先輩や、進学先の先輩のを見せてもらって参考にしながら作成しました。全部で3ページになりました。

2021年12月31日(入学8か月前): 大学から面接についてメール


大晦日の日本時間23:48に大学からメールが来ました。中国は22:48ですが、大学スタッフ(教授陣ではない)が年越し直前のこんな時間まで仕事しているんですね。このときのんきに初詣中でしたが、大学からメールがきてめちゃくちゃびっくりしました。
内容
・書類選考の結果、あなたの面接をすることにしました
・面接に参加するかどうかを1月4日までに返信しなさい
・面接と接続テストの日程と方法
・面接のとき用意しておく書類(原本)について
もちろん面接に参加しますが、正月なので少し落ち着いて1月2日に参加連絡をしました。

2022年1月7日(入学8か月前): オンライン面接

面接当日
面接はSkypeで行われました。先生は8人同じ部屋にいて、Skypeの画面をスクリーンで見ている感じでした。
面接は全部で30分くらいでした。最初に、10分ぐらいしゃべっていいよと言われたので、自己紹介と研究経験、論文、研究計画を用意していたpptを使て話しました。

2022年1月14日(入学8か月前): 中国政府奨学金書類提出

私は中国政府奨学金(JASSO)を使って進学する予定です。この日が書類の締め切りでした。書類は大学に出したものを奨学金に合わせて手直しして提出しました。

2022年1月19日(入学8か月前): 预录取(certificate of conditional offer)をもらう

ほぼ合格通知である预录取证明をもらうことができました。メールでpdfが送られてきました。大学院が決まって一安心です。結局、大学は書類選考とオンライン面接1回でした。教授陣との面接以外に大学から電話がかかってきたりする人もいると聞いたことがありますが私の場合はありませんでした。

2022年2月17日(入学7か月前): 中国政府奨学金書類選考の結果が出る

奨学金のほうも無事面接に進むことができました。

2022年3月1日(入学6か月前): 中国政府奨学金面接

面接は5人で15分しかなく、自分の時間はとても短かったです。これでどうやって合否決めるんだ?って感じでした。

2022年3月10日(入学6か月前): 中国政府奨学金面接結果が出る

面接の結果が出ました。合格者はすぐに健康診断の結果などを出す必要があります。この時に预录取证明も提出しました。

以上が大学と奨学金に関する詳しいスケジュールでした。それぞれの書類や面接について、今後詳しく書くかもしれません。

#博士留学 #中国留学 #清華大学 #中国政府奨学金

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