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1月3日の日記/愛とためらいの哲学

 鼻が詰まる。昨年9月末にとあるホテルに泊まった際にアレルギー性鼻炎を起こしてしまい、それ以降、鼻の調子が悪くなってしまった。点鼻薬を使用するが、だんだん量も増えて来て、どうやら点鼻薬に含まれる血管収縮剤が悪いらしいのだ。そんなこんなで今朝、鼻から鼻水がウネウネ出る変な夢を見て目が覚めてしまった。

 正月最後のお休み。天気も良かったので、バスに乗って川崎へ向かう。着いてからすぐにクリスピードーナッツを食べた。
「ドーナッツの穴はどうして出来たのか」という疑問がふと浮かび、その事を彼女に話すと「確かにそうだよね、不思議」と返ってきた。彼女は頬に手を当て、調べ始めた。あちこちそれらしいサイトを行ったり来たりして「ドーナッツはオランダ発祥らしい。穴は謎」という結論に至る。ドーナッツの穴がどうして出来たのかは謎。

 本屋に行く。本屋に行くと時間を忘れて本を探してしまう。ふと気がついたら彼女をほったらかしにしてる自分に気がつき、時計を見ると40分も経っていた。やばい、と思ってラインで「ごめん」と謝りのメッセージを送り、それから合流。怒られなかった。

 松浦弥太郎 著『着るもののきほん』を買った。銀座のユニクロに置いてあって気になっていた。色々なエッセイ本があるけれど、洋服のエッセイ本は初めてだ。

 ぼくはここ数年で着るものが変わった。より軽くて、通気性の良いものに、シフトしていっている。身体に負荷を掛けない洋服、つまり楽な洋服を着ることが増えた。ウールモッサコートは重たいし、ジーパンは伸縮性に問題があるし云々…。スポーツウェア、登山ウェアは良いですね、楽だし。

 話を戻す。あちこちお店を見てみたけど何も買わなかったので、結果としてウィンドウショッピング(彼女は誰かと一緒にいる時は買い物をしない)をした。お腹が空いたので、油そばを食べて、家に帰る。彼女は油そばを初めて食べたみたいだ。

 いま読んでる本に、こんな一節があった。

「自分の喜び、興味、理解、知識、ユーモア、悲しみなど、自分のなかに息づいているもののあらゆる表現を与えるのだ。このように自分の生命を与えることによって、人は他人を豊かにし、自分自身の生命感を高めることによって、他人の生命感を高める」
岸見一郎『愛とためらいの哲学』p109

 最近、この事について考えてる。実践してみて、また考える。どのように振る舞って欲しいとかは、ぼくが決めることではない。ギブはあってもテイクは無い。むしろ、テイクはいらない。

 油そばを食べ終わっての一言。
「この麺、しょっぱかったわ!」

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