夏の星を期待したソロキャン -雲に阻まれた星空-
かなり時間が空いてしまいましたが、キャンプログの続きです。
時間が空いてしまったのですが写真を見ながら思い出して書きます。
夕暮れとビール
普段キャンプの時にはシャワーを浴びない派なのだが、流石に夏になると汗をかくのでシャワーを浴びてサッパリしたくなる。
この日のキャンプ場は多くのキャンパーが訪れていたので、「きっと夜は混むだろうな」と思い早めにシャワーを浴びた。
このキャンプ場のシャワールームは新しくはないがとても綺麗に清掃されている。
しかも、おそらく掃除した後の一番最初の利用だったためさらに綺麗だった。
こういう水回りでキャンプ場の丁寧さを感じる。
シャワーから上がるとだんだんと日が暮れてきていて、完全に雲がかかっていた乗鞍岳も少しだけ顔を見せてくれていた。
久しぶりに乗鞍岳の夕暮れを見た気がする。
この夕暮れを眺めなら飲むビールはアメリカ出張へ行った部下が買ってきてくれたクラフトビールである。
彼もビール好きで出張へ行くと毎回ビールをお土産に買ってきてくれる。
今回出張へ行ったのはLAなのだが、このビールはシアトルのブルワリーのものらしい。
缶のイラストからも伝わるように、ホップがこれでもかってくらい入っていて苦味がすごい。
ホップ好きにはたまらないビールだがアルコール度数も高いので味わいながら少しずつ飲んだ。
夕暮れとランタンと焚き火
夕暮れに時のもう一つ楽しみなはランタンに火を灯すことと焚き火に火を入れることである。
事前にオイルを入れて芯に染み込ませておいたランタンにマッチで火を灯す。
この作業が好き。
そして、ランタン越しの絶景もたまらない。
これぞ夏の夕暮れ。
次に今回はわりかしよくできたフェザースティックにマッチで火をつける。
薪が適度に乾燥していたらしく火はすぐに着ききれいな炎を上げる。
暑くなってからはこの二次燃焼スタイルで使っているが、熱は上にいくし炎の形も綺麗なので気に入っている。
ちょっと料理には向かないが。
晩御飯は四川風麻婆豆腐
そんな優雅な夕方を過ごしながら晩御飯を作り始めた。
今回の晩御飯は四川風麻婆豆腐である。
私は大豆製品が好きなのだ。
タンパク質豊富で美味しいというありがたい食品だと思う。
今回麻婆豆腐を選択したのは、YouTubeでぼっち女Campさんの動画を見てしまったからである。
あまりにも美味しそうだったので今回はこれにした。
今回使う豆腐はツルヤで買ってきた信州松本の木綿豆腐である。
特に高くない普通の豆腐である松本って書いてあるだけで美味しく感じるし、実際に美味しい。
「長野」じゃなくて「信州」なのもポイントの一つ。
これはきっと松本の人のこだわりだろう。
その他の材料はこちら。
ひき肉は前日に購入してオイスターソースと醤油で下味をつけて冷凍して持ってきた。
豆腐は事前に水を切っておいた。
本当は湯通ししておいた方がいいらしいがキャンプ場でそこまで手が込んだことはできないし、味は変わらないと思う。
そして、花椒はホールのものを買ってきたので軽く潰しておく。
刻んだニンニクと生姜、ネギを油で炒めて香りを立たせてから挽肉を入れて炒める。
油で炒める場合には生姜は皮付きのまま刻んだ方が香りが立ちやすいらしいので、実践してみた。
挽肉に火が通ったら甜麺醤、豆板醤、レッドペッパー、酒で作ったタレと鶏ガラスープの素、水を入れて煮立てる。
煮立ったらサイの目に切った豆腐を入れて煮込み、最後にラー油と砕いた花椒、追いネギを加えて完成。
これをチビチビ飲んでいたアメリカ土産のビールを飲みながら頂いた。
レッドペッパーの辛みと花椒のピリピリ感で食欲が進む。
花椒をホールのものにしたので、食感と香りがとても良かった。
やはり暑い日は辛いものに限る。
シメは糖質0麺を使った麻婆麺にした。
これもぼっち女さんがやっていたからなのだが、私の場合は夜は炭水化物取らない派なので糖質0麺にした。
これでも十分に美味しい。
焚き火を楽しむ時間
食後は月が沈むまで焚き火を楽しんだ。
最近は焚き火をしながら日本酒を飲むことが多く、この日もとっておきの日本酒を用意してきたのだが、今回のキャンプの主目的は天の川を撮ることであるので、ここで日本酒を飲んで酔っ払ってしまうわけにはいかないと我慢した。
その代わりにサントリーオールドの水割りを飲むことにした。
ここはハイボールではなく水割りなのである。
さて、ここで少し時間を戻そう。
この日の朝の話。
早起きをしてカメラを持って自転車に乗りながらフラフラと松本の街を走り写真を撮っていたのだが、その途中で源智の井戸に寄り湧水を汲んだ。
ここの水はそのままでも飲めるのだが、念の為に煮沸して湯冷ししたものをクーラーボックスに入れてキャンプに持ってきた。
このサントリーオールドの源智の水の水割りを飲みながら焚き火を鑑賞した。
暑いので遠くからそっと。
普段はあまり水割りは飲まないのだが、水で割るとまろやかな口当たりになって美味しかった。
焚き火を遠くから眺めていると、なぜかテーブルランタンにバッタがやってきた。
光に誘われてきたのかもしれないが熱くないのか?と思ってジッと見ているとなかなか動かない。
もしかしたらもう空へ旅立たれているのかと思ってそっとしておいたらそのうちいなくなった。
よかったよかった。
いよいよ星空撮影
21時ごろに月が沈んだので星空撮影に入った。
しかし雲予報アプリを見るとこれから雲が広がってくる予報で、最初は天の川が撮れていたのだが、だんだんと雲が広がってきてそのうち天の川が見えなくなってしまった。
そんなに頻繁に綺麗な天の川が見られるわけではないので、それがまた星景写真撮影のいいところだと思うことにした。
撮った写真は別の記事で掲載したが、そこには載せなかったちょっと幻想的な写真を一枚載せておく。
意外とお気に入りの一枚。
そのうち完全に雲が空を覆尽くしたので、焚き火の火を消して寝袋の中に入り、小川のせせらぎの音を聞きながら寝た。
不快な音に起こされて朝を迎える
夜中に不快な音で目が覚めた。
奥のサイトからものすごい音のイビキが響いていたのだ。
小太りでいかにもイビキが凄そうな人だったので怪しいなとは思っていたのだが、予感は的中した。
最近は車中泊をしていたので外の音は気にならなかったがテントで寝るとこれがあるから出くわすと辛い。
あいにく耳栓を家に置いてきてしまったので我慢するしかなかったが、イビキがおさまるタイミングでなんとか再度眠りにつくことができた。
そして次に目を覚ましたらもう外は明るかった。
最近は我が家のTeam Necoが4時には起こすので、普段に比べると長く寝れた方だった。
そして「テントから外に出るとそこには乗鞍岳と朝焼けが待っていた」とか書きたいところだがあいにくどんより曇り空で乗鞍岳は雲の中だった。
これでは外に出ても楽しくないので、寝袋の中でゴロゴロしながらnoteを読んでいた。
アイスコーヒーを淹れておめざを食べる
ゴロゴロしていてもしょうがないし空が少しだけ明るくなってきたので、外に出てコーヒーを淹れておめざを食べた。
最近は自分で豆を焙煎してコーヒーを淹れているが、こう暑いと焙煎する気にもならないため前回のキャンプで余っていた粉を使ってアイスコーヒーを淹れた。
この粉はアイスコーヒーにするとサッパリしてとても美味しい。
おめざは前日にローカルスーパーのツルヤで買ってきた天ぷら饅頭である。
信州ではお盆の時期に天ぷら饅頭を食べる習慣があり、この時期のスーパーへ行くとかなりの確率で売っている。
天ぷら饅頭用の饅頭も売っているが流石の私でも朝から揚げる気にはならなかったので揚げてあるものを買ってきた。
この天ぷら饅頭は私の好きなこし餡で、程よい甘さがアイスコーヒーにちょうど良い。
甘いコーヒーは嫌いだが、コーヒーと甘いものは好きなのである。
血糖値が気になるので頻繁には食べないが。
のんびりコーヒーを飲んでいると急にお腹が痛くなってトイレへ駆け込んだ。
どうやら夜に食べた四川風麻婆豆腐にレッドペッパーを入れ過ぎたため、お腹が反応したらしい。
こんな山奥のキャンプ場でもトイレは清潔でウォッシュレット完備で助かる。
この後も何回かトイレに行く羽目になったのだった。
朝食は戦闘飯盒2型で作る親子丼
今回の朝食は戦闘飯盒2型を使って親子丼を作る。
玉ねぎをスライスして炒め、しんなりしたら食べやすい大きさに切った鶏もも肉も入れて少し炒める。
そして、めんつゆ、水、乾燥お揚げを入れて沸騰させる。
沸騰したら中蓋で水を吸わせておいたお米を置いて蓋をして30分ほど弱火でほったらかす。
強火だと吹きこぼれてしまうし、弱すぎると知らないうちに火が消えてしまうことがあるので火加減が難しい。
30分と聞くと長く感じるが水蒸気炊飯の場合にはこれくらいかかってしまう。
キャンプの朝ごはんの場合にはこの時間で片付けを進めれば良いので時間が無駄にならない。
30分経ったら火を止め、10分間ほどこのままの状態で米を蒸らす。
ここが大事らしい。
水蒸気炊飯は焦げ付かないので後片付けも簡単で助かる。
あとはとき卵を流し入れて少し火にかけてから蒸らせば親子丼の具の完成。
中蓋のお米の上に汁だくの具を載せて最後に余っていたネギをかけたら本日の朝ごはん「親子丼」の出来上がり。
味付けは麺つゆだけだが十分な旨さだったし、ごはんはちょっと固い気がしたけど汁だくにしたので問題なかった。
看板猫のつくねくん
前日はこのキャンプ場の看板猫であるつくねくんに出会えなかったが、朝にセンターハウスへ行くと会うことができた。
でもなぜか冷蔵庫の上に・・・
きっと普段と違って人が多いから落ち着かないのだろう。
猫は環境変化に弱い。
次につくねくんに出会ったときは、にゃんぽをしていたので近づいて写真を撮ると威嚇された。
もう何度も会っているのだからそろそろ顔を覚えて欲しい。
写真現像してのんびり過ごし、アイスでシメて撤収
朝ごはんを食べてもまだ時間に余裕があったので、MacBook Proを取り出してアイスコーヒーを飲みながら前日に撮った写真の現像作業をした。
朝の涼しい時間に自然の中で現像作業をすると作業が捗る。
このキャンプ場はWifiはないものの電波の状態はいいのでデザリングすればなんら困ることはない。
そんなことをしていると売店が開く時間になったので、数種類あるアイスの中から今回はガーナのアイスを買ってきた。
恒例の雪見だいふくにしようか迷ったのだが、二つ食べられなさそうだったのでこちらにした。
これ、ガーナだけあってコーティングされたチョコが美味しいし、スティック型で手を汚さずに食べられるのも良い。
この写真に載っているサングラスとイヤホンは私のキャンプの必需品になっている大事なギアである。
どうも歳をとってから目が光に弱くなったのでオークリーのPRIZMレンズが助かる。
そして、イヤホンは最近買ったBoseのUltra Open Earbudsなのであるが、オープンイヤー型で軽量でずっとつけていても会話もできるし焚き火の音も聞こえてストレスが少ないのにさすがBoseの音、ということでとても満足度が高いのだ。
キャンパー向きのイヤホンだと思う。
普段でもAirPods Proよりもこれを使う機会が増えた。
そんなのんびりとした時間を過ごしたが、乗鞍岳はずっと雲の中だしどんどんと暑くなってきたのでチェックアウト時間よりも前に撤収した。
今回設営したGIGI1は設営も撤収も簡単で本当に助かる。
欲を言えば開口した時にメッシュが欲しいところだが構造的に無理だろう。
撤収作業を完了させて受付へ行き「また空いている時に来ます」と言って11時前には帰路に着いた。
残念ながらやっぱり最後も乗鞍岳は雲の中だった。
人生そううまくはいかない。
おしまい。
というわけで2回に分けて書いた8月の高ソメキャンプは終わりです。
星空の記事も書いたので3回ですかね。
やっぱり真夏のキャンプは暑くて辛いですね。
幸いなことにこのキャンプ場はあまり虫はいない方だと思うのですが、今回はアリが大量発生していて大変でした。
8月中にもう一回キャンプへ行きたいなと思っているのですが、天気が悪い日に無理して行くほどはキャンプに飢えていないので天気次第なところがあります。
最後まで読んでいただいた方ありがとうございました。
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