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19歳最後の日記


昨晩まで20の誕生日を迎えたらいっきに内面が成長するとおもってた。世の中のことがよくわかるようになるかな。もうすこし大人らしく話せるようになるかな。責任感とやる気がわいてくるかな。ちょっとのことじゃ涙は出なくなるかな?

なんにも変わらなかった。
雨のBGMを聴きながらこれを綴ってるいまだって かわらずサンタクロースやおまじないを信じているし、言葉の組み方を考えずただただ心を指が追いかけてるだけだし、責任感もやる気もぜーんぜんだし(こら)映画を見たら煉獄さんの登場シーンで号泣する。

思い返せば少女の頃から誕生日に期待してたことが起こることはなかった。
10歳の誕生日はグアムのベットで波の音を聞きながら朝起きたらわたし、魔法が使えるようになってるかもとワクワク眠りについたし
12歳の誕生日には実は超能力を持ってるって両親に宣告されちゃうかも!と心の準備をしていた

自分を特別だと信じて疑わなかった少女が大人になるにつれわかったこと 自身は想像していた“特別”じゃないってこと

少女のころ窓辺に腰かけ唱えていた魔法をわすれた16からの私は窓辺に腰かけこっそりと煙草を吸っていた。 この頃は今よりも未熟で不安定だった。その行為はわたしにとっての儀式だった。深夜に窓枠から脚を放り出して月や町の光を見ながら背徳感を味わいながらこっそりと景色を全部わたしのものにしていた(もちろんしっかりバレていた。ごめんねママ)

誕生日に何かを期待するのはこれが最後だ。映画や物語では9.12.15.17.20歳の誕生日に宣告されている気がする。
でもね、思ってた特別じゃないけどわたしは特別だしみんなも特別。そう思えるようになったから大人になったなと思う。そしてこれからは自分でプロデュースして世界に一つだけのすてきになっていくのよ。
18になる前の日、17で終わりにしたいかもと制服で終わろうとしたわたしは20になってしまいました。でも17の時よりもいまの自分のことの方がだいすき。だから良かったと思う。

これを書いてからもうすぐ季節は二周する。
やはり20より21の方が楽しかった。
22はもっと楽しくなるんだと確信してる。
こうやってぐるぐると何周もして将来はチャーミングでシックなおばさまになるの

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