集落をジャランジャラン
海沿いから内陸に向けて集落を散歩してみた。
モスリムとヒンドゥーが同じ地域に普通に混ざり合っている。
すれ違う人のほとんどが、見知らぬ外国人の私に眉をクイッと上げたり、顎をクイッと突き出す独特の仕草で親しく挨拶をしてくれる。
子どもたちは人見知りセずに「ハローハロー」と弾ける笑顔で手を振ってくれる。
人を疑わずに済む社会の現れだと思う。
日本では子どもが知らない人に声をかけることがタブーな社会が形成されているので羨ましさもある。
以前バリは三期作だと聞いたので、田んぼを見て納得する。
つまりいつ植えても育つし、実りが早いということなのだろう。
サーフィン客向けのホームステイがいくつかある他は、極めて普通の集落。
学校があったり、役場があったり、小さな商店があったり。
今日は日がいいのか、ヒンドゥーのお家でも、モスリムのお家でもお祝いがあったようだ。
道端に食べられる果実がたわわに実り、飢えることはなさそう。
日本では凶悪な犯罪も増えてきたし、心に闇を抱えがち。
お金を持っていても本当に満たされている日本人はどのくらいいるのだろうか。
本当の豊かさは、むしろこういう人々が持っているような気がする。