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手のひらの上の世界旅行 (タイ)

 これまでは最近行った台湾旅行の写真を載せていたが、それも飽きてきたので、今回からは旅先で買ってきたものを写真で紹介して行きたいと思う。

 私は民族衣装が大好きだ。旅行した時にはついつい何か買ってきてしまう。と言いつつ、結局デザインとか日本で買ったものの方がかわいいので、現地以上に日本でもよく買う。そういうものをあれこれ組み合わせて身に着けて、無国籍な感じになるのが好きなのだ。昔国内の旅先で見つけたアジアンなお店にふらっと入ったら、接客してくれた店員さんから「チャイ〇ネさんとかチ〇カカさんとかマ〇イカさんとかむ〇げん堂さんとかでよくお買い物されてます?」と直球で聞かれて赤面したことがあるくらい。えぇ、その全部でお買い物してますとも。

 アクセサリーや布も大好きで、たくさん持っている。断捨離しなきゃと思いつつ、どれも思い入れがあって手放せないのだ。自分で見られるから、アクセサリーの中でも特に指輪が好きで、普段からいろんな国で買った指輪をいくつかつけている。友達に「小龍の指見てるだけで世界一周できるね」と言われたことがある。写真はタイのチェンマイで買った指輪で、指を入れる部分はひもを編んで作られている。ざくろみたいで美味しそうで、一目ぼれしてしまった。タイは女性にとっては買い物天国で、安くてかわいい物がたくさんあるが、中でもチェンマイには洗練されたものがたくさんある。また洗練とは真逆の、生活の香りがするモン族のマーケットもあって、チェンマイはお気に入りの場所だ。

 ただし、タイの「Thai silk 100%」とか「silver」という表示にはカナリだまされてきた。独特のデザインを持つカレン族シルバーの指輪に惚れ込んで、やり手のおやじと時間をかけて値段交渉して買ったことがあるが、しばらくしたらさびてしまったことがある(さびる銀なんてあるのか?)。または、磨かないと酸化して黒ずんでくるはずのシルバーがいつまでもピカピカしていたこともある(アルミがシルバーとして売られていることがあるのだ)。

 タイシルクに関しても、今や値段が跳ね上がっているので、本来なら私なんかの手に入るようなシロモノではないのだ。何度も痛い目にあっているので、マーケットで見つけると用心して何度も触って確認する。でも色やデザインが気に入ってしまうと、なかなか冷静になるのは難しい。買って家に持ち帰ってから、「またやられた!」と思うこともしばしば。友達が「100%ではないけど、何パーセントかは入ってるんでしょ」と慰めてくれたが、その数パーセントすら怪しい時もある。古布を使ってパッチワークみたいにしてある服だと、着用しているうちに生地が破れてくることがあるので、「(少なくとも)ここは絹だったのね」と思ったりする。そう、本物の絹は頑丈ではないので、これはこれで悩ましい。

 ガイドブック「lonely planet」では「絹と化繊を見分けるには、こっそり繊維をとってライターで火をつけてみること」とアドバイスしていた。化繊は熱で溶けるから、とのこと。豆知識としてはアリだが、あのごちゃついたマーケットにおいてぴったり店員に張り付かれた状態では不可能に近い。もっと簡単に見分ける方法があるなら誰か教えてほしい。

 

 

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