見出し画像

プライドと競争心は「ちょっといい素材の紙袋」

「○○ってプライドが高いよな~」「俺プライド全部捨てたわ(笑)」

よく聞く言葉だけどそもそも「プライド」って何だろう?高い方がいいのだろうか?低い方がいいのか?最近そんなことを考えるようになった。

こんなことを考えるようになったのは就職活動中にBADな気分になったことがキッカケだ。当時就活がうまくいっていなかった私は「周りの高いレベルに無理やり合わせているから辛くなる」と自分なりに分析し、「プライドを捨てて、もっとレベルの低い企業を受けていればもっと気持ちが楽だったのに〜」と考えていた。

第一志望の大学に補欠合格を経て入学した私は「最下層スタートだから気持ちが楽だぜ~」なんて考えていたけどいつの間にか周りの環境と比べ、「負けたくない」「妥協したくない」と考えるようになっていた。

私は元来競争心が強く、プライドの高い人間なのか?思い返せば中学受験もそうだ。田舎から都会の中高一貫校に進んだ私は4月の学力査定で学年の下から11番目の成績であった。しかしいつの間にか成績は上がっており、高校3年生の頃には成績も上位になっていた。自ずと志望校のレベルも上がり、「妥協してたら受験もこんな辛くなかったのに」と何度考えたことか。でも結局妥協するのが怖くて自分なりに努力を続けた。

日常のあらゆるシーンで、プライドを捨てれば心が軽くなる事があるだろう。でも、やたらめったらプライドを捨てればいいってものではない。と思う。私が今の大学に合格できたのも、諦めずに努力できたのも、少しばかりのプライドを胸に生きてこれたからだと思う。プライドが私を少しだけ成長させてくれたのだ。

でも常にプライドや競争心を掲げながら生きるのは本当に精神に良くないのも事実だ。たまには逃げよう。逃げることは恥ではないし、逃げることで初めて気づける価値観、見える世界もある。要はプライドの使い方やタイミングが大事ということだ。

プライドと競争心は「ちょっといい素材の紙袋」なのかもしれない。

別に無理に使わなくて良い。箪笥の奥にしまったままでいい。ここぞの場面で踏ん張りたい時の為に捨てないで一応取っておこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?