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ファスティングを体験した

GOTOトラベルを使って、どこに行く?と話をしていた時、パートナーから「ファスティングに行こう!」と提案があった。
日本有数の料理旅館はあちこち訪れた。
その数を増やすことよりも、ファスティング経験のほうが、豊かなのではないか?という趣旨だ。

僕の思考も全く同感で、体験は極端から極端に振ったほうがいい。
1,000円の宿と10万円の宿を両方知っているほうが人生は楽しいし、スーツを着てキレイな仕事をするのと、ドロドロの格好で這うように仕事するのと、両方やったほうがいい。
旨い料理を食べる体験を一つ追加するよりも、ファスティング体験のほうが得るものが多いと判断したのだ。

場所として選んだのは「ヘルスピア倉敷」。
普通のホテルに宿泊し、様々なプログラムを行いながらファスティングを行う施設だ。
GOTOトラベルを使えば半額くらいで利用できたのが大きい。
結論から述べると、興味がある人はGOTOトラベルが使える間に訪れることを勧める。

僕自身、訪れるまでファスティングというのは断食道場と同じようなものだと考えていた。
しかし、両者は設計思想が全く異なっており、混同するのは大間違いだとわかった。

断食道場は行ったことがなくインターネットで調べた限りの情報だが、不食で修業することにより、精神修養を目的としているように感じた。
体験していないので不明だが、僕にはウルトラマラソンのステージレースみたいな感じかな?と想像できた。
あれはあれで最高に楽しいのだが。

しかし、ファスティングというのはかなり違っていて、そもそも一日に1,000kcalほど摂取する。
え?
どういうこと?
と思ってしまうが、低血糖というのは結構危なくて、持病がある人がやると昏倒することすらある。
僕はスポーツで身体が慣れているからおそらく大丈夫だが、経験のない人が低血糖になるのは危ないと思う。

だからこの施設ではニンジン(+リンゴ少々)ジュースでカロリーを補給する。
しかし、それだけだと身体が省エネモードに入ってしまうので、内臓を動かして体温を上げるための生姜湯や、岩盤浴のようなプログラムが組まれている。
ここが最もコアな部分で、低カロリーでありながら、内臓に血液を回して通常モードになるように仕組んであるのだ。

まぁ我々は放っておかれても勝手に運動するので、散歩、ボルダリング、スカッシュなどほとんど暇なく動いていたけれど、ファスティングは「温活」とセットで効果があるようだ。

基礎代謝をなるべく落とさないよう、内臓が活発に動くよう工夫しながら、総カロリーを下げる。
その時、低血糖にならないようにする。
要約すると、これがファスティングの本質だ。

全然しんどさはなく、復食のおかゆでは少しだけ食べたらお腹いっぱいという体験ができるのかな?とワクワクしたが、全く普通に食べ切ったし、その後もごく普通の食事を違和感なく食べることができた。
もう少し新しい体験ができると期待したが、拍子抜けしたほどだ。

しかしファスティングで、胃腸に定期メンテナンスをする期間を与えるのはいいなと感じた。
1週間やって少しくらい痩せても、すぐ戻りそうだが、内臓を健康に保つ効果はあるように思う。

もう一度訪れるか?と問われると、本質が理解できたのでパスだが、しっかり自分の身体で体験できたのが良かった。
こういうのは体験しないと意味がない。
「自動車運転の全て」という本を読んで、免許証ください!というのと同じ。
知識だけではなく、その上に経験を重ねることで、やっと知恵になるのだ。

興味を惹かれた方はぜひどうぞ。
こういう施設はそんなにたくさんないようで、鳥取や山口から来られていたし、北海道からという人もいるらしい。
近所に住んでいる僕たちは幸運なのだ。

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