会社員の副業、今後は認めるしかないと思う
東京都が都内企業における副業の実態調査をした結果をレポートとして発表しました。
この調査によると、34.9%の企業が兼業・副業を認めているそうです。
思ったより副業を認める会社が多いんだなぁと思いました。私の会社では認められていませんけども。
副業を認める理由としては、柔軟な働き方を認めることで優秀な人材を採用する、離職率の低下、モチベーション向上などが多いですね。
副業を認めた結果どんな効果があったかという回答では、ほぼ副業を認める理由通りです。ただ、優秀な人材を採用するという効果は少し低くなっています。どちらかというと社内にいる既存社員への効果が高いと感じているのかもしれません。
副業の課題としては、社内業務への支障、従業員の健康管理や労務管理について多く回答されています。
ここからが注目なのですが、副業を「認めていない」会社にその理由を聞いた質問。
副業を認めていないのは「本業がおろそかになるから」という回答がもっとも多かったようです。これを見たらおそろかってなんだろう?と思ってしまいました。もう完全に気持ちの問題です。いわゆる精神論。仕事に取り組む姿勢がどうであれ大事なのは仕事の成果じゃないでしょうか。メンバーシップ型の日本企業的発想というか、ほかの会社の仕事をするなんて裏切り者!という感覚が透けて見えます。
下のグラフは東京都の調査とは関係ないのですが、日本の15~64歳の人口推移を表したものです。この年齢層はいわゆる働く世代。日本の働く世代の人数が将来どうなっていくのかを推計しています。
1995年をピークに減少に転じており、直近では2020年から2030年の10年間で568万人減るというのです!例えば兵庫県の2015年時点の人口が約553万人なので、兵庫県がまるごとなくなってしまうぐらい働く人の人口が減ります。とても恐ろしい。。。
結局これだけ多くの働き手がすごいスピードで減ってしまうので、副業って認めざるを得ないと思うんです。自社が本業の場合だけでなく、自社を副業として働いてくれる人ですら採用したいぐらい人手不足が切羽詰まった状況になるとも考えられますし。少なくとも人手不足の解決策のひとつにはなるので早急に副業容認を検討すべきではないかと。本業がおろそかになるかもしれないなんていう古い精神論は捨てて今から手を打った方が良いです。
私がいま働いている会社は副業が禁止されているのですが、せっかく自分のスキルや趣味があるのに会社の古い体質のせいで副業に活かせないのはもったいないなと思います。副業が認められる会社に転職しようかな。
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