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シャンシャンへの道のり(雅安駅から基地へ)

雅安碧峰峡パンダ基地へシャンシャンに会いに行く長い道のりの最後にしてかなりハードルの高い「雅安駅から碧峰峡パンダ基地までの移動」です。

超えなければならないいくつものハードル

1)ビザ取得
2)中国渡航時の保安検査と入国手続き
3)日本円→中国元の両替
4)成都で地下鉄に乗る
5)雅安までの高速鉄道
6)雅安駅から基地へ

1~3はかなりざっくりと、4は前々編で、5は前編で紹介しました。ここでは最後の行程、雅安駅から碧峰峡パンダ基地までの道のりを解説します。

高速鉄道「雅安」駅

約5年前に正式開通したばかりなので「雅安駅」はとても綺麗。駅前広場は広大でパンダのモニュメントや売店もありました。

雅安駅前広場(2023年6月撮影)
駅前広場にある売店(コンビニ)

残念ながら駅の周辺にはホテルやレストランはなく、まずはタクシーやバスでの移動が不可欠です。

雅安駅から基地への移動方法(タクシー、バス)

駅からの移動はタクシーかバス。駅舎と広場は2階にあるので1階へ下りますが、何を利用するかで階段・エレベーターの場所が違います。
タクシーは「出租车」、バスは「公共汽车」と大きく表示されています。

タクシー(左)、バス(中央)、パンダバス(右)
それぞれの乗り場への案内があります

私は実際に成都から雅安への行きで高速鉄道を利用したのは過去に1回だけ。その時はタクシーを利用しました。碧峰峡までの直通の路線バスはないので、路線バス(写真中央)を利用する場合は乗り継ぎになります。パンダバスの案内もありましたが、時間が合わないためこちらも利用したことはありません。利用者が少ない場合は運行しない場合も多いようです。

碧峰峡景区に入るために(検問と観光客センター)

基地への移動方法を説明する前に、話しておかなければならない大切なことがあります。雅安碧峰峡パンダ基地は自然保護区「碧峰峡景区」の中にあるため、誰でも入れるわけではありません。基地までいくためには検問(ドライバーによる対応)がある他、基地に入るための当日券を観光客センターで購入する必要があります。

碧峰峡景区のモニュメント

まずはこの仕組みを知らずに、チケットを買わずに基地やホテルまで行ってしまってからではあとの祭り。必ず観光客センターでチケットを購入してからその先に進んでください。

タクシーで行く(料金60元~80元/所要時間40~50分)

雅安駅のタクシー乗り場にタクシーが何台か停まっています。翻訳アプリを使って運転手さんに「碧峰峡パンダ基地に行きたいです」と見せると、翻訳アプリに向かって「碧峰峡までは80元です」と返してくれました。10月のレートで80元を日本円に換算すると約1,800円。DiDiなどを使ってタクシーを頼むとおそらく60元前後だと思いますが、80元は帰り道の分を考慮した金額のようです。タクシーが碧峰峡まで行った場合、帰りのお客さんを乗せられずに戻らなければならない場合が多く、観光客に対しては80元が相場のようです。DiDiなどを使い慣れている方は安く行ってもらえるかもしれません。
ホテルによってはタクシーを手配してくれることもありますので、ホテルに問い合わせてみるのもいいかもしれません。

私は碧峰峡景区内のホテルを利用していますが、市街地のホテルに泊まる場合は、タクシーか路線バスで一旦ホテルに行って荷物を預けてから碧峰峡に向かいます。基地にはロッカーがないので、できるだけ荷物を減らしてから向かうことをお勧めします。

雅安駅から観光客センターまでの所要時間は35~40分です。
いずれにしても通常、タクシーは観光客センターまでしか行ってくれません。碧峰峡景区内のホテルに予約があれば、観光客センターの先まで行ってもらえる場合もありますが、観光客センターの前には駐車できない(駐車料金がかかる)などの理由で嫌がるドライバーさんがほとんどです。

タクシーで碧峰峡へ向かう

ミニバスで行く(料金6~20元/所要時間50~60分以上)

黄色のミニバス(行先がいくつかあるので注意)

ミニバスを利用すれば料金はかなり安くなりますがかなり難易度が高い方法です。ミニバスの停留所は中心市街地の中でも雅安駅とは反対の端っこに位置し、雅安駅からは路線バスかタクシーを使って停留所まで行かなくてはなりません。停留所と言っても現在は恒博集団雅安医院の駐車場を借りているようで、コロナ前のバスターミナルとは場所が変わっています。
碧峰峡観光客センターまでの運賃は6元。

雅安駅から離れた場所にあるミニバス停留所

停留所までの移動はタクシーまたは路線バスのどちらかになります。ドライバーに「恒博集団雅安医院まで」と言えばわかると思います。まが路線バスについては現時点で調べていないので、1本で恒博集団雅安医院へ行けるかどうかわかりません。

私の場合、このバスを利用したのは10月下旬の基地から雅安への帰り道でした。サービスがどんどん変わって行く中国では、現時点ではいろいろなことが変わっている場合もあります。現在の正しい情報を調べるのはとても難しく、まずは乗り場で調べたり、案内所があればそこで確認することをお勧めします。

碧峰峡景区 観光客センター

観光客センターの目の前で降ろされた場所がここ。大きな可愛いパンダさんが出迎えてくれました。

道路沿いにある観光客センターのシンボルパンダさん

その向かい側にあるのが「碧峰峡景区 観光客センター」です。

観光客センターから見下ろした風景

長い階段を上がると観光客センターのチケット売り場があります。

チケットを買う

道路から階段を上がると、観光客センターの左右にチケット売り場があります。閑散期はどちらか一方しか開いていません。
窓口で翻訳アプリを使い「パンダ基地のチケットを1枚」と伝え、パスポートを提示します。60歳未満は100元、60歳以上は30元です。

チケット売り場「售票处」

チケットは当日限りで1人に1枚必要です。このチケットで観光客センターから基地までのバスの乗車と基地の入園が可能です。

碧峰峡パンダ基地のチケット 裏面にQRコードがあります

バスに乗って基地へ

観光客センターの建物に向かって右側の坂を下り、道路に出てからは坂を上っていきます。3分ほどで右側にバスの停留所が見えてきます。停留所の改札機にチケットのQRコードをかざして入り、バスに乗車します。

碧峰峡パンダ基地までのバス停留所
バス停留所の改札

バスに乗り込み、出発を待ちます。出発時間は決まっておらず、ある程度の人数が集まると出発します。

バスの中から

出発すると5分とかからずに終点のパンダ基地に到着します。
バス停は、あのおなじみの基地正門を左に見ながら通り過ぎた坂の上にあります。屋根のついた階段を下りて、やっと正門に到着です。

坂の上にバス停があります
雅安碧峰峡パンダ基地正門

雅安碧峰峡パンダ基地までは長い長い道のりです。
私はいくつかの方法を使って行き来をしていますが、何度行っても「シャンシャンへの道のり」は楽ではありません。

その中でも様々な工夫をして、できるだけ安くかつ安心で、貴重な時間を無駄にしない方法を模索しながら、今後も調査、チャレンジを続けたいと思います。

この続きとなる「シャンシャンへの道のり(基地編)」はこちらです。


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