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新聞を読むことにした

朝早く起きてコーヒーを入れて新聞を読む。そんな古臭くも思えるような行為が習慣になりつつある。新聞と言っても"電子版"だし、コーヒーもインスタントコーヒーなのだが。

9月下旬に上京し、10月から東京の会社に転職した。東京の家賃相場の高さに驚きながら物件を探した結果、通勤時間が長くなってしまった。おまけに同居している彼女が毎朝6時には家を出るので、毎朝5時に起きて家で時間を潰し、鈍行列車で席を確保して通勤している。

当初は紙の書籍を読んで時間を潰していたのだが、家にいる間はいいとして外に持ち歩くのは荷物になる。テレビもほとんど観ないし、ニュースを知っておいた方がいいと思い日経テレコン楽天証券版を読んでみたのだが、アプリが使いづらいし記事の内容も真面目だが読み物として面白くはなかった。

そんなわけで他の新聞の"電子版"を検討した。新聞は"紙版"であれば各紙の価格に大きな差はないし、サービスの内容も日に1,2回新聞が配達されてくるだけで違いはない。しかし"電子版"の価格は500円程度~4,000円程度まで新聞社やサービス内容によって様々な価格設定がされている。サービス内容も"紙版"の紙面がそのままPCやスマホの画面で見られるサービスがあったり、他ニュースサイトの有料記事も読めるサービスがあったりと様々だ。

その中でもデジタル毎日のスタンダードプランは月額980円と比較的安価でありながら、有料記事の閲覧数に上限もなくWSJの記事も読めるようになるなどサービスも充実している。それに毎日新聞は自分の実家や母の実家でも購読していたので馴染みがある。朝日新聞や読売新聞と比べると地味な印象がある毎日新聞だが、私の出身地の奈良県は全国の都道府県で唯一毎日新聞がシェア一位なのだ。

久しぶりに新聞を読むと、キュレーションアプリにはない新聞のよさに気づく。キュレーションアプリだと話題性が低いニュースは表示されなかったりするが、毎日新聞アプリで朝刊の記事を順番に開いていけばアフリカの小さな国の紛争の話題の記事なども掲載されている(扱いは小さいが)。記事の発信元を確認して読む記事を絞る手間もなく、「朝刊」「夕刊」というパッケージの中から興味のある記事を順番に読んでいけばいい。
コラムはリベラルすぎるというか説教臭さが鼻につくことも多いが、結論に同意できないにしても論理の組み立て方が見られるのは面白い。頭の中で粗探しをしてプロの仕事を鼻で笑う時間も悪くはない。

たった1,000円で文章のプロが書いた記事を毎日読めて、上から目線のコラムをさらに上から目線で批評する遊びができると思えば、かなりお得かもしれない。

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