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対戦ゲームと心の平穏

無意識に力が入っているのか、コントローラーの下にクッションを置かないと手が痛くなるんですよね。

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

スマホを持つようになったのは2011年の12月からですが、その2ヶ月くらい前からTwitterを始めました。
人生初のSNSはmixiでしたが、それよりも気軽に使えたのはTwitterでしたね。
今現在までずっと他愛もないことを呟いています。

そんなTwitterですが、何となくアーカイブをダウンロードして過去のツイートを遡ってみたりしています。
若い頃の発言はどうにも青くてアレですね。
見ていて恥ずかしくなりました。

1年ほど経ったらかなり落ち着いてきたのですが、その中でも面白いのを見つけました。
バイトを始めて半年の頃の発言でした。

このツイートの前にはアメコミ映画の良さを分からない人に対して文句を言って、でも自分の価値観を押し付けるのは良くないとか言いつつ、意見として認められたいみたいなことを言っていました。
キモいですね。
さて、現在まで同じ仕事を10年続けていますが、今ではガンガン昔の話をしています。
おっさん化しているかもしれませんが、自分の失敗談でウケを取ったり昔はこんなだった、という話ばかりです。
やっぱり20代の自分は若いですね。

昨日の記事でも軽く過去のツイートを振り返った話をしましたが、今回はゲームに関する話をしようと思います。
ちょうどTwitterを始めた頃からハマったのが『Call of Duty』でした。
FPSなんて魑魅魍魎が跋扈する殺伐とした戦場なイメージでしたが全くそんなことはなく、真の悪魔は自分の心の中にいました。


「暴言」に憧れを持っていた?

僕はかなり内気な性格で、思ったことを発言するのが苦手です。
色々思うところはあっても、考えた結果黙ったままということも多々ありました。
Twitterは自分を表現する場として、普段は声に出さないようなことを色々と書き込んでいました。

FPSを始めたばかりの頃、上手くなるための情報を得るべく様々な動画を見ていました。
それこそ今でも上手い人の動画を見て参考にしているところはあります。
FPSにおいて、僕の中では「上達の近道は模倣である」というのがモットーとなっています。

そんな中僕がハマったのが「暴言実況」動画、いわゆるキレ芸というものでした。
ゲーム内の誰もが思うような理不尽に対して怒り、暴言を吐き、圧倒的なプレイで魅せるというものでした。
そんな動画に初心者の僕がハマってしまったのですから、上手くいかないことに対して真似して文句を言うようになってしまったのです。
初心者のくせに理想だけは高いものですから、当時の環境装備に対して当たり散らすような文句ばかり言っていたのです。
今になって見返すと見苦しいものばかりでした。


『CoD:MW3』の環境を振り返る

2011年末から2012年半ば頃まで、当時の僕が参考にして憧れているプレイヤーがいました。
アサルトライフルをメイン武器として、チームデスマッチにて大量キルをしつつ対空もしっかりする、理想のようなプレイヤーでした。
多大なる影響を受けて、FPS初心者の僕はそのプレイヤーの真似ばかりして『Call of Duty: Modern Warfare 3』をプレイしていました。

ですが、お世辞にも『MW3』の環境はよくありませんでした。
『MW3』のマップは複雑で入り組んでいて、射線が通らず遭遇戦が多い構造となっていました。
そのお陰で中距離を得意とするアサルトライフルは扱いづらく、近距離に特化したサブマシンガンが強かったのです。
さらに建物が多くて対空もし辛く、敵の居場所が分かる「UAV」も出しやすかったことから隠密Perkの「アサシン」が好まれて使用されていました。

『CoD』では倒されずに連続キルをすると強力な特殊兵器であるキルストリークが使えるのですが、『MW3』では倒されてもキルストリークが繋がるサポートというのがありました。
その中で1番凶悪だったのが「EMP」で、敵の航空機とタレット類を全滅させ、その後1分間敵の光学照準を含む電子機器、HUD、キルストリークの要請を無効化するというものでした。
ですが、前述の「アサシン」を装備しておくと、この凶悪なEMPを無効化できたのです。

遭遇戦の多い環境でまともに戦えるSMGに、発砲しても場所が表示されないサプレッサーを装備。
そして敵の居場所が分かるUAVや凶悪なEMPを無効化するアサシンをつける、通称「アササプSMG」が『MW3』の環境装備だったのです。
今となってはあの酷い環境で戦うにはこの装備がベストなのを理解できます。
でも当時の僕はこの装備に対してキレ散らかしていました。

また、当時憧れのプレイヤーを真似してひたすらTDMばかりやっていました。
敵を75回倒せば勝利となるシンプルなモードで、居場所の分からない敵を予測しながら複雑なマップを駆け回るという、オーソドックスな初心者向けのルールに思えて実は難易度の高いモードです。
FPSにおいて「待つこと」は1番強い戦術です。
建物内の部屋の角で待つ「角待ち」、敵が来そうな場所に予め銃を構えておく「置きエイム」、これらは勝つ上で基本的な戦術です。
ですが、意識高い初心者の僕は突撃して勢いのあるプレイで戦うのが正義だと信じ込んでいました。
特に敵の居場所が分かりづらいTDMでは、無謀に突撃すると簡単にやられてしまいます。
「待ち」こそ基本で効果的な戦術なのに、それをものすごく嫌っていたのです。

当時の僕は強い装備や戦い方を使わず、正々堂々と撃ち合うのが当たり前だと思い込む残念なFPSプレイヤーでした。
勝ちにこだわるくせに強い装備を嫌い、勝てない時は敵の装備や戦術に文句を言い、足を引っ張ったと味方にも文句を言う。
嫌な思いをすると、それをTwitterにぶちまけて心の平穏を取り戻そうとしていました。
本当に残念な感じでした。


拘りを捨てれば成長できる

意識の高いFPS初心者だった僕は、その後も理想を追い求めて『CoD』シリーズをプレイしてきました。
成長も微々たるもので、長いプレイ時間のうち時折上手く行った試合をキャプチャーしたりしていました。
相変わらず強い装備は嫌っていたのですが、2019年の『MW』からシステム面で大きく変わり、初心者の頃のような戦績を出すようになってしまいました。
本気で厳しさを感じ、発売から2ヶ月で早々に引退をしてしまったのです。

そこから3ヶ月後にヘッドセットやコントローラーなどの環境を整えて復帰したのですが、その頃から参考にするプレイヤーはプロの選手になりました。
勝ちにこだわるプロ選手は、これまで僕が嫌っていた強い装備を使っていました。
この頃から上達することを望んでいた僕はそれを真似するようになりました。

以後敵のレーダーに見つからなくなるPerkは常に装備するようになりましたし、プロが使うような強い武器もガンガン使うようになりました。
自分の中でも大きな変化でした。
無駄に高かったプライドも捨てて、勝利よりも自分自身が満足できるかに焦点を当てるようになったのです。
今でも休日に『CoD』を遊んでいますが、こうした心境の変化もあって怒ることだったり文句を言うことはなくなりました。
不思議なものです。
10年以上前はあれほど不満のあったFPSですが、歳を取って受け入れられるようになったのです。

確かにSNSで不満を共有することも大事ですが、文句を言っても仕方ありません。
自分自身が楽しんで遊ぶために何が必要か、どんな気持ちなればいいのかを突き詰めるのが大事であるように感じています。
今現在こうした心境であるからか、当時の自分の発言に対して物申したくなったという訳でした。



まとめ

こんな感じで、過去のツイートと比べて、今ではFPSに対する価値観が変わったという話でした。
良くも悪くも当時の僕は「若者」でしたね。
理想は高くて世間知らずなところもそうですし、何かと不満を持っているところもそうでした。
冒頭のツイートでも青々しさ全開でしたし、時が経った今ではおっさん化していることにもある意味衝撃的でしたね。
色々と発見のある振り返りでした。

それでは、また。

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