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『夢のつづき』と『アゲイン 28年目の甲子園』

いつか遠く 憧れてた場所
どこか遠く 陽のあふれる場所へ
出かけよう
二人で そっと あの頃の夢をたどって

浜田省吾『夢のつづき』

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

今回は2015年に発売された浜田省吾30枚目のアルバム『Dream Catcher』より、『夢のつづき』について。
『Dream Catcher』は浜田省吾3枚目のEP盤でして、『夢のつづき』は10年ぶりの書き下ろし新曲でした。
さらに映画『アゲイン 28年目の甲子園』の主題歌でもありました。


『夢のつづき』

君が投げ返してくるボール
日毎 速くなり
今ではオレより背も高くて
何だか眩しい
だけど話し始めると
まだ頼りなく子どもで…
明日の朝早く 家を出てく息子
遠い街で ひとり暮らす君の無事を
いつも祈ってる

君が鏡にむかい口紅ひいてる姿
母さんの若い頃に似てきて
何だか眩しい
今夜のデートの相手は
前の奴よりマシだろうか
空高く 飛び立ってく娘
美しく 翼ひろげる君の幸せ
深く祈ってる

妻とオレ コーヒー片手に
時間が止まったよう
いつか遠く 憧れてた場所
どこか遠く 陽のあふれる場所へ
出かけよう
二人で そっと あの頃の夢をたどって

浜田省吾『夢のつづき』

『夢のつづき』は子どもの成長を見守る父親の視点で描かれています。
かなりストーリー性の強い歌詞でして、優しい歌声も相まって思わず泣きそうになってしまいます。
そしてファンとして1番嬉しかったのは10年ぶりの新曲だったこと。
この年月を考えただけでも泣きそうになってしまいますね。

同年に発売された、10年ぶりのオリジナルアルバム『Jorney of a Songwriter』にはアルバムバージョンとして同曲が収録されています。
このバージョンも中々に好きです。

さて、この『夢のつづき』が収録されている『Dream Catcher』には、以前に紹介した『光と影の季節』『I am a father』に加えて、『BASEBALL KID'S ROCK』『君が人生の時…』も新しいアレンジを施されて収録されています。
というのも、『夢のつづき』は映画『アゲイン 28年目の甲子園』の主題歌となっているからでして、この映画に関連する楽曲が収録されているのです。

書き下ろしの新曲「夢のつづき」は映画『アゲイン 28年目の甲子園』主題歌。
この他、映画の題材となっているイベント「マスターズ甲子園」でテーマ曲として使用されている「光と影の季節」「I am a Father」、野球をテーマにした楽曲「BASEBALL KID'S ROCK」、そして浜田省吾自身がこの映画のイメージに寄り添う楽曲として選曲した「君が人生の時…」をリ・レコーディングし、インストゥルメンタルのオーバーチュアと共に収録した全6トラックのEP盤。

DISCOGRAPHY | SHOGO HAMADA OFFICIAL WEB SITE

どれも素晴らしいアレンジで、このアルバムは大好きな1枚です。
全曲でぴったり30分というのもちょうど良かったりするんですよね。


『アゲイン 28年目の甲子園』

青春なんて遠い昔の思い出。
そう思っているあなたへ――


元高校球児、坂町晴彦(中井貴一)46歳。あの白球を追った日々は遠い昔。
もはや仕事に張りはなく、離婚した妻が亡くなって以来、一人娘の沙奈美とも絶縁状態。

そんなある日、坂町のもとに元チームメイト松川典夫の娘・美枝(波瑠)が訪ねてくる。
坂町は彼女から、長年音信不通だった松川が去年の震災で死んだことを知らされる。
彼女は別居していた父親の遺品の中に、坂町や元ピッチャーの高橋(柳葉敏郎)ら、チームメイト全員に宛てた27年分の年賀状の束を見つけ、なぜ毎年書きながらも出さずにいたのか、知りたいと願っていた。

元高校球児が再び甲子園を目指す〈マスターズ甲子園〉のスタッフとして働く美枝は、坂町に大会への参加を持ち掛ける。
予測がつかないことは敬遠する、いわゆるサビついたオヤジである坂町は「今さら」と断ったが、本当の理由はまた別にあった。
坂町達が甲子園に行けなかった原因は美枝の父にあったのだ。
28年前のある事件。それは美枝だけには話したくなかった。

父親の思い出を追い求める美枝と接するうちに坂町は、娘・沙奈美とちゃんと向き合うことをせず、ずっと逃げてきたことに気付く。
そして現実と折り合いをつけ、思い出を上手に諦めることで、自分自身を騙してきたことにも。
「あの夏」に決着をつけなければ前へは進めない。
坂町は人生のグラウンドへ走り出すことに決めた。


28年間しまいこまれた一つの真実。
「あの夏」を越えて今、夢の続きが始まる。

『アゲイン 28年目の甲子園』|東映

僕自身野球についてあまり詳しくないのですが、この楽曲、この映画をきっかけに「マスターズ甲子園」というものを知りました。
さらに幸運なことに、試写会にも当選したのでいち早く観に行くこともできました。
普段は邦画を観ないのですが、この映画は心に残りました。
終盤にかけて気持ちが昂ってきたところで、スタッフロールで流れた『夢のつづき』。
涙がとめどなく溢れてしまいましたね。
素晴らしい映画でした。



こんな感じで『夢のつづき』と『アゲイン 28年目の甲子園』の紹介でした。
映画に関しては試写会で1度、家で1度観たきりなので、またタイミングを見つけて観たいと思いました。

それでは、また。

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