こいつは私が不幸になるためなら如何なる努力も惜しまない奴だ、敵だ、と確信していた奴が意外にも素直に謝ってきたりだとか、なんならただ気さくに話しかけてくるだけでも心底惨めな思いをする。実は敵意なんて全く向けられていなくて、ちょっとしたデリカシーの欠如から出た行動にこちらが過剰反応していただけだった。そういう事実が明らかになったとき、むやみやたらに他人に敵意を向けるような性格の悪い人間が自分だけだったのだと思い知らされてしまう。もしかしたら自分がこの世界で一番性格が悪いのかもしれないなあ。

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