旗といえば種々様々あり、目的や用途もそれごとに異なるだろうが、国や組織の象徴として作られた旗は基本的に歴史や伝統を反映した上で"カッコよく"見えるようにデザインされているといっても良いだろう。

私がこの世に存在するありとあらゆる旗の中で最も目を惹かれた、この「ソ連海軍旗」も例外ではない、いや、例外ではなかったのだろう。現代人から見れば些かシンプル、と言うよりは実直すぎるデザイン。共産主義のシンボルたる赤い星と鎌と槌がベベーンと左右両サイドに陣取っており、おそらく海を表しているであろう水色のラインが引かれている。

これは前衛芸術の一種なのだろうか。もっと言えば、ロシア・アヴァンギャルドの系譜なのではないかとも思えてくる。ともかく奇抜なデザインである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?