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2023年9月FP1級学科・応用編出題予想

皆様こんにちわ、久々の記事投稿になってしまいましたね。
更新が滞ってしまい申し訳ありません。落ち着いてきたので記事投稿を
再開していこうと思います。さて、今回は毎度おなじみの今月10日に実施されるきんざい・FP1級学科試験の出題予想になります。受験生の皆様は追込みの時期かと思います。今回も参考程度ですが出題予想を行いたいと思います。直前で恐縮ですが、この出題予想が的中するかどうかは分かりませんが、参考程度に見て頂ければ幸いです。今回もよろしくお願いします。


【ライフプランニング&社会保険】

【2023年5月出題】
穴埋め問題:雇用保険の基本手当&再就職手当+α
計算問題:老齢基礎年金・老齢厚生年金(繰上げ支給時の計算)

【出題予想】
穴埋め問題:在職老齢年金、介護保険&育児休業等
計算問題:老齢基礎年金+老齢厚生年金

前回は問題が全体的に難化した傾向でした。前回の合格率が3.51%なので
数字からして本当に難しかったようです。
前回はライフプランニング&社会保険分野では基本的な論点が出題されたので、見る限りは過去問がしっかりできていれば高得点は狙えたと思います。
今回の予想では、在職老齢年金と介護保険&育児休業等の出題を予想します。法改正で、令和5年4月から在職老齢年金の支給停止調整額が47万→48万に変更になったので、特に今回は令和5年4月1日以降の法律で問題が作られているので狙われる可能性も十分あるかと思います。こういう点は抑えておいた方がいいと思います。また、在職老齢年金では新たに「在職定時改定」というのが制定されました。令和4年度から65歳~70歳までの厚生年金被保険者の年金額が毎年10月に改定される制度です。これは繰上げ支給しても問題無く認められるので合わせて抑えておきましょう。
また育児休業でも「産後パパ育休」制度も穴埋めで狙われる可能性があるかもしれません。特に狙われそうだと感じた論点をピックアップしました。
そして、計算問題は老齢基礎年金と老齢厚生年金を予想します。
特に9月は計算方法が思いっきり変わっているので注意が必要です。
特に67歳以下と68歳以上では基本金額が変わってきます。
(67歳以下→795,000円、68歳以上→792,600円)
だから、問題文では受給者の年齢で基本金額が変わるので問題文をしっかり注意してみるようにしないと重大なミスに繋がる可能性があるので気をつけていきましょう。
以上がライフプランニング&社会保険分野の出題予想です。

【金融資産運用】

【2023年5月出題】
穴埋め問題:株式運用用語&配当割引モデル
計算問題:サスティナブル成長率&イールドスプレット(!)

【出題予想】
穴埋め問題:新NISA制度(既存制度と新制度)+株式譲渡の税金
計算問題:シャープレシオと標準偏差

金融資産運用分野は毎回出題が固定していて高得点が狙える論点でしたが
前回ではそれが思いっきり出題傾向が変わり、「証券アナリスト」試験を間違えて入れたんじゃないかと思うくらいの高難易度になっていました。
この論点で心が折れて涙を飲んだ方も多かったんじゃないかと思います。
穴埋めも株式投資に関する用語(ローソク足と移動平均線)が出題され
計算問題も従来と違い、債券のイールドスプレットが出題されました。
ただ、「配当割引モデル」は過去に基礎編にも出題されたり、2022年1月の応用編にも出題されているので、その辺をしっかりできた人は被害も少なく済んだのではと思います。(私的にはサスティナブル成長率の計算とこの穴埋めで解答できるところを最低でも取る気持ちがおススメだと思います)
今回は前回と同じ傾向なのか?それとも従来に戻るのか?読めないのですが
とりあえず、来年1月から新しいNISA制度が始まるので、新NISA制度と現行制度の違いや株式譲渡等に係る税金が穴埋めが狙われると予想します。
計算問題も1年近く出題されていないシャープレシオと標準偏差が出題されると予想します。計算問題は、「過去に出題された問題」は解けるように、「テキストで公式が掲載されている計算問題」は公式を覚えておいた方がいいのかもしれません。万が一応用編に出題されなくても、基礎編に出題されればラッキーと思って取り組んでいくのをお勧めします。
ただ、あくまで過去問は参考程度に捉えておくのをお勧めします。
過去問に依存し過ぎると応用問題を出題されたらしどろもどろになる可能性もあるので、気をつけていきましょう。

【タックスプランニング】

【2023年5月出題】
穴埋め問題:法人税に関する知識
計算問題:略式別表四

【出題予想】
穴埋め問題:インボイス制度や消費税に関する知識+税制改正論点
計算問題:略式別表四&法人税の計算問題&各種所得計算の合せ技

前回の出題は特に大きな変化はなかった感じでした。
略式別表四と法人税の計算、穴埋めは法人税に関する論点だったので
過去問をしっかりやっていれば高得点は狙える内容だったかと思います。
ただ、タックスプランニングでは1問間違えると芋づる式に全部誤答となる怖い分野でもあるので、計算ミスをしないように気をつけましょう。
今回の出題予想として、インボイス制度に関する論点と消費税が狙われると予想します。他にも税制改正でお馴染みの「賃上げ促進税制」等もこの辺りで出題される可能性もあるので、現行の法律で学習するようにしましょう。
あと、最近話題の「○○万円の壁」でお馴染みの各種控除の問題が穴埋めで
狙われそうな予感がします。ここもチェックしておきましょうね。
そして、計算は前回と同じく略式別表四が出題されると予想します。
過去問で過去に出題されたパターンをしっかり答えられるようにしておきましょう。(ここでコケると痛いので注意が必要です。)
また、場合によっては各種所得の計算問題も出題される可能性があるので
総所得金額の計算や雑所得の計算方法も併せて確認しておきましょう。

【不動産】

【2023年5月出題】
穴埋め問題:建築基準法
計算問題:不動産の長期譲渡所得の計算&建蔽率・容積率の計算

【出題予想】
穴埋め問題:不動産取得税、固定資産税等の知識を問う論点
計算問題:建蔽率・容積率の計算、不動産譲渡の計算問題。

不動産分野では毎回確定で「建蔽率と容積率」の計算問題が出題されます
これは絶対に落とさないように過去問でしっかりと学習しておきましょう。
前回は建築基準法が出題されたので、予想は当たった感じがします。
今回は不動産取得税や固定資産税といった不動産取得に関する税金の問題が穴埋めで出題されると予想します。最近出題されていないので、そろそろ狙われる可能性もあるのではないかと思います。
また、計算問題は数種類出題されますが、どれが出題されてもいいように解き方をしっかりと理解しておくようにしましょう。
ただ、計算問題で「空き家特例は3,000万控除だな」とざっくりと覚えているとそれがもし、穴埋め問題や基礎編で出題された場合解けなくなるケースもあるので、これらの計算問題は計算だけでなく、適用される条件も併せて学習しておくことをお勧めします。何故ならこの論点は1級学科合格後のきんざいFP1級実技試験ではふんだんに使われる論点なので、計算方法だけを覚えるのではなく、適用できる条件も含めて覚えましょう。
(※次の相続・事業承継でも同じことがいえます)

【相続・事業承継】

【2023年5月出題】
穴埋め問題:遺言に関する知識
計算問題:相続税の計算、小規模宅地の特例を用いた相続財産の計算

【出題予想】
計算問題:類似業種比準方式による株価算出計算
穴埋め問題:贈与税各種の知識(相続時精算課税と暦年贈与の比較)

嫌な予感が的中した感じがします。相続税の計算問題が出題されました。
しかも相続財産の計算問題も出題されて大変だったかと思いますが、焦ることはありません。特に最初の計算問題が解けなくても、残りの問題を完全に解ければ被害も最小限で済むと思います。相続税の計算も穴埋めも過去問をしっかりやれば、解ける問題なので、各論点でも同じことがいえますが、見たことのない問題が出てきても、残りの問題をしっかり解けるようにするのがいいのかもしれません。
今回の出題予想は、お約束の「類似業種比準方式」による株価の算出が出題されるのか?それとも、意表を突いて配当還元方式の問題が出題されるのか?その辺はどうなるか分かりませんが、配当還元方式は基礎編でも出題されているので、その辺りも確認して挑むようにした方がいいのかもしれません。穴埋め問題は贈与税に関する知識を問う問題が出題されると予想します
特に贈与税は来年1月から相続財産に加算される生前贈与が3年から7年に変わります。相続時精算課税制度も大幅に変わるのでそれも含めた知識を問う穴埋めになりそうな予感がします。ただ、前回と同じように相続税の計算も出題される可能性があるので、どちらが出題されてもいいようにしておきましょう。

【残りの期間でやっておくといいこと】

本番までにやっておくべき事をあげておきます。
応用編で2009年から直近回までの過去問を各分野毎にどのような問題が出題されたかを確認しておくと、同じような論点が出題されたり、問われる箇所もほぼ同じ様な感じの傾向であることが分かってきます。
こちらのサイトで過去の問題をチェックしておくといいと思います。
※法改正は未対応ですのでその辺は十分に注意して下さい。

過去問解説目次 1級FP過去問解説 (fp1test.com)

次に、問題を解いて万が一間違えても、何故間違えたのかを把握しておく。
本番で普段見ないような問題が出題されて焦ると思いますが、冷静になって問題を読んだら、実は毎回出題されている定番問題だったと、錯覚を起こす可能性もあります。なので、過去問等を駆使して過去に出題されている問題とか狙われやすそうな論点を自分なりに把握しておくといいでしょう。
過去に合格率が低かった2016年9月や2022年1月の試験問題もよく見たら
過去問の応用問題だったので、恐らく出題者側は「応用力のあるFP」かどうかを試しているのではないかと思ってしまいますね。
万が一、難問が出題されても何かしら計算式を入れておくようにして下さい
難易度が高い問題については部分点(相応の点数)が貰えるかもしれません
前回の試験は難易度が高いという意見が多かったと思います。
しかし、よく見ると過去に出題された論点を応用した問題だったという
カラクリがあります。それに気づけるかがポイントです。

あと、以前こちらの記事で書きましたが、基礎編で出題される計算問題を把握しておくのを忘れないことです。基礎編の計算問題は応用編を学習している過程で応用編と似たような計算問題が出題される時があります。
こちらも対策しておくと、基礎編の得点源となる可能性も高いので
チェックしておくようにしましょう。毎年基礎編で4~6問程度は計算問題が出題されます。それを全部取れば基礎編で8点~16点を獲得できる。
基礎編でのこの点数は大きいので、応用編の対策も兼ねてしっかりと対策しておきましょう。

最後に、新しい問題に手を出さない。下手に手を出すと
それが不安要素になったり、慢心が生まれる可能性があるので
残り1週間前は見直しや苦手箇所の繰り返し復習に充てるのを
おススメします。

【終わりに】

以上で2023年9月試験の出題予想となります。
試験直前の注意点として健康・体調管理ですね。
感染症対策だけはしておきましょう。最近増えてきているので
注意した方がいいかと思います。(家族もしっかり対策をお忘れなく。)
あと、交通関係や天候等ですね。先月、台風の影響で那覇方面の中小企業診断士試験が中止になってしまいました。(幸い再試験に向けて国も動いているみたいですが)FP試験でも可能性は無きにしも非ずなので
交通機関や天候に注意しておきましょう。あと、時間に余裕をもって。
持ち物チェックは前日に済ませておくのも一つの手ですからね。
続いて、メンタル面の管理も大切だと思います。
苦手な箇所が思うように解けない。解いても点数が伸びなかった時に思わず自虐的になってSNSに愚痴を書き込んでしまうこともあるかと思います。
それは絶対にやってはいけません。それは周りに嫌な印象を与えるだけでなく、同じ目標に向かって頑張っている方々に対してモチベーションを低下させてしまいます。
自分ができなかったのを周りに八つ当たりするのだけはは絶対にダメです。
また、予想が当たらなかったからといって私に対して文句や不満をいうのは
それもお門違いだと思います。私はあくまで「これが狙われそうだ」というのをピックアップしているわけですから、一番理想なのはどんな問題が出題されても焦らずに解けるメンタルを保てるか?
まさにそれです。また、調子が乗らない時には休むのも一つの手段です。
最終手段として、今回の試験はギブアップして次回に仕切り直すという方法もあります。本番まであと僅かですが、まだまだ諦めてはいけません。
最後まで頑張りましょう。そして合格を信じて!

以上で終わります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。


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