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2024年1月FP2級実技(個人資産運用)出題予想

今年から、FP2級の実技試験(個人資産相談業務)の出題予想も始めようと思います。何故かというと、今回からFP3級の試験がCBT式(テストセンターでの受験方式)に移行となったため、恐らく受験者数が増えるであろうと
思われたので、少しでも参考になって貰えればと思い、実施しました。
それに、2級合格すれば1級への挑戦権も獲得できるので少しでも多くの方に
2級に合格して貰えればと思いました。それでは出題予想といきましょう。
なお、ここでとりあげる実技試験はきんざいのFP技能検定試験2級実技試験「個人資産相談業務」となっています。協会の実技試験を挑戦される方はご注意下さい。


3級実技試験との違いと出題形式

まずは3級と2級の実技試験の違いを比べてみましょう。
3級の実技試験は全15問(各論点3問ずつ)2級はその3倍以上の問題数。
出題形式も3級は〇×と選択式の穴埋めだけですが、2級になると〇×と選択式の穴埋め問題に加えて計算問題が出題されます。(所謂記述式の問題)
問題数も増えるので気をつけないと全て解く前に時間切れになったり、
手が出ないまま終了してしまうこともあります。

残り2週間で対策は可能か?

FP技能検定試験の本番まで残り2週間ですが、実技試験の対策は可能か?
それはある程度条件は限られるが、対策は可能です。
FP2級の実技試験は「出題形式がほぼ固定」なので過去問の問題を
しっかりと解けるようになれば、合格点は超えられます。
要するに、過去問を2週間しっかりやればある程度の対策は可能です。
なので、2週間前まで2級学科の問題をしっかり対策し、2週間~10日前に実技試験の対策を始めるでもある程度は対策できると思います。
どうしても勉強する時間が無いという方は実技試験だけ合格できるように学習して、次の試験で学科に特化した学習をするような方法もあります。
自分に合った方法で対策していくのが良いと思います。
それでは、出題予想と参りましょう。

【ライフプランニング&社会保険】

【2023年9月出題】
老齢基礎年金・老齢厚生年金の計算
確定拠出年金の知識を問う穴埋め問題
公的年金制度の〇×問題

【出題予想】
遺族基礎年金・遺族厚生年金の計算
社会保険(雇用保険や介護保険等)に関する穴埋め問題
国民年金基金&小規模企業共済の〇×問題

この分野では計算問題は老齢基礎年金&厚生年金の計算と遺族年金の計算のどちらかが出題されます。老齢年金の場合は計算させる形の出題、遺族年金の場合は計算過程が穴埋めになっていてその中に数字を入れていく形の出題となっています。以前は老齢年金と遺族年金は8:2の割合での出題でしたが、現在は交互に出題されている状態です。前回は老齢年金の計算が出題されたので、今回は遺族年金の計算が出題されると予想します。
残りの穴埋めと〇×問題は社会保険関係と国民年金基金と小規模企業共済の知識を問う問題が出題されると予想します。

【金融資産運用】

【2023年9月出題】
ROE(自己資本当期利益率)と配当利回りの計算問題
投資信託購入時の留意点と株式購入時の留意点に関する〇×問題

【出題予想】
外貨建預金の計算問題
NISA制度に関する穴埋め問題
金融資産に関する税金の〇×問題

ここはある程度出題形式が決まっているので、過去に出題された形式を
しっかりできるようになれば高得点は取れる論点だと思います。
やった人とそうでない人の差が出るところなので、計算問題がダメでも穴埋めや〇×でしっかり得点できるようにしておきましょう。

【タックスプランニング】

【2023年9月出題】
退職所得の計算問題(穴埋め方式)
所得控除に関する〇×問題
総所得金額&給与所得の計算問題

【出題予想】
総所得金額+αの計算問題
住宅ローン控除&医療控除に関する穴埋め問題
各種所得の取扱いに関する〇×問題

毎回総所得金額の計算問題は鉄板で出題されているので与えられた設例を
しっかりチェックした上で計算できるようにしましょう。
ただ怖いのは、一緒に出題される所得金額(給与所得や一時所得)を
間違えると芋づる式で誤答となるので注意が必要です。
後は穴埋めと〇×は基本的な知識を問う問題なので、過去に出題された問題をしっかり確認して対策しておくようにしましょう。
実は1月試験では以外と住宅ローン控除と医療控除の問題が出題されやすくなっています。2023年1月試験も同じだったので、今回も出題されるのではと予想しました。

【不動産】

【2023年9月出題】
建蔽率・容積率の計算問題
譲渡や貸借契約に関する〇×問題
建築協力金方式による土地の有効活用に関する〇×問題

【出題予想】
建蔽率・容積率の計算問題
借地借家法や建築基準法に関する穴埋め問題
不動産賃貸に関する〇×問題

不動産分野は建蔽率と容積率の計算問題が確定で出題されます。
引っ掛けや難しい問題は無いと思いますが、過去に出題された問題を
しっかりと解けるようになれば問題無く得点できると思います。
ただ、厄介なのは穴埋めや〇×問題が他の分野と比べると難しい感じが
するので、気を引き締めて取り組んでいきましょう。
今回は借地借家法や建築基準法に関する穴埋め問題、〇×は不動産賃貸に関する知識を問う〇×問題が出題されると予想します。

【相続・事業承継】

【2023年9月出題】
相続税の総額の計算問題
不動産関連会社(不動産賃貸業の法人化)に関する〇×問題
各種相続に関する穴埋め問題(遺留分・小規模宅地の特例・遺産分割関連)

【出題予想】
相続税の総額の計算問題
事業承継に関する〇×問題
贈与税に関する穴埋め問題(相続時精算課税・暦年贈与)

相続・事業承継では相続税の総額の計算問題が確実に出題されます。
基礎控除の求め方、相続税の控除や法定相続分についてしっかり把握して
得点できるようにしましょう。今回は贈与税の税制が改正されているのでその知識を問う穴埋め問題が出題されると予想します。旬な話題なのでどのように変わったのかを把握しておくようにしましょう。あとは事業承継に関する〇×問題が出題されると予想します。

【残りの期間でやっておくといいこと】

・直近3回~4回分の過去問を繰り返し解く
・新しい問題集には手を出さず、過去問で解らない箇所は調べて把握する

特に問題集は「FP2級過去問道場」をお勧めします。
こちらは学科だけでなく、実技試験も対応しているのでスマホやタブレットでもできるのでスキマ時間を活用して学習できるのでおススメです。
あとは、「FP2級過去問解説」サイトですね。過去問の問題と解答が解説付きで掲載されているので、ここで解説を見ながら対策するのもお勧めです。

あと、FP2級実技試験は配点が掲載されていません。
なので、何点獲得したのか解らないという不安にかられます。
だけど、この方法である程度の獲得点数を自己採点できます。
FP2級実技試験は全部で43問~45問程度の問題が出題されます。
なので、計算問題も穴埋めも〇×も全て1点として考えて採点すれば
全体で30問正解できれば合格圏内ということになります。
まぁ参考程度ですがご検討ください。

最後に

以上で2024年1月試験の出題予想となります。
試験直前の注意点として健康・体調管理ですね。
感染症対策だけはしっかりとやっておきましょう。最近増えてきているので
注意した方がいいかと思います。(家族もしっかり対策をお忘れなく。)
あと、交通関係や天候等ですね。特にこの時期は降雪で交通機関が麻痺したり遅延する可能性もありますから、交通機関や天候に注意しておきましょう。あと、時間に余裕をもって行動も心掛けて下さい。
また、持ち物チェックは前日に済ませておきましょう。
特に受験票に写真を貼り忘れたり受験票を忘れてパニックにならないように
あと、メンタル面の管理も大切だと思います。
苦手な箇所が思うように解けない。解いても点数が伸びなかった時に思わず自虐的になってSNSに愚痴を書き込んでしまうこともあるかと思います。
それは絶対にやってはいけません。それは周りに嫌な印象を与えるだけでなく、同じ目標に向かって頑張っている方々に対してモチベーションを低下させてしまいます。
自分ができなかったのを周りに八つ当たりするのだけはは絶対にダメです。
また、予想が当たらなかったからといって私に対して文句や不満をいうのは
それもお門違いだと思います。私はあくまで「これが狙われそうだ」というのをピックアップしているわけですから、一番理想なのはどんな問題が出題されても焦らずに解けるメンタルを保てるか?
まさにそれです。また、調子が乗らない時には休むのも一つの手段です。
最終手段として、今回の試験は実技試験に特化して学科は次の試験でパスするという方法もあるということを忘れないで下さい。無理してやってもリスクを増やすだけですからね。本番まであと僅かですが、まだまだ諦めてはいけません。最後まで頑張りましょう。そして合格を信じて!

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