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声を聞きたいと思うこと~心の扉を開く相手を選んじゃう私バージョン~


スマートフォンが普及して
ネットワーク環境もずいぶん改善されて、
いつでも、どこでも、誰とでも繋がることができる時代になったと思う。

昔は友人の住所を手帳に書き留めておいて、
季節ごとに手紙を送ったりもしていたけれど、
いまは最寄り駅くらいしか知らず、住所を聞くことはないって人もたくさんいる。

地元にいる家族とも、電話をするよりメッセージのやりとりをするほうが多くて
直接話す機会はだいぶ減ったかもしれない。

文字は便利だ。
やり直しが利く。
練って練って書き直してから相手に届けることができる。
逆に、意図的に見直すことなくぶつけることもできる。
昂ってしまった感情の熱量をそのまま伝えたくて、わざと手を加えずにさらけ出すこともできる。

でも、やっぱり、「声を聞きたい」と思う人はいる。
そう思って、電話をかけられる相手もいれば、
そう思うのに、叶わない人もいる。

その理由はたぶん関係性で、
自分は好感を持っているとしても
相手からどう思われているのかを測りかねていて、
「そんな関係性じゃない」と思われて傷つくのが嫌なんだろう。

自分が好感を持って接していても許される、それぐらいの距離感すら手放すことになったら、きっと深く傷ついてしまうから。

ひとりよがりになりたくない、
嫌われたくない、
そういう気持ちが「電話」という行為を止める。

まあこうやって思い悩むくらい大切にしたい人は限られているから、日常生活にはまったく支障がないのだけれど(笑)

「電話」という行為を躊躇ってしまうような相手は、
自分にとって数少ない「大切な人」なんだと自覚すること。
そして、そういう人が身の回りにいることがいかに幸せなのか、
それに気づくことは、自分という人間を知るうえでとても意味のあることなんじゃないだろうか。


ってなことを考えながら、
お世話になっている先輩に電話していいものかどうかぐるぐるしている自分とちょっと距離をとって観察してみたのでした~(笑)


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