事故ったことと事故ってからのこと Part3【完結】

みなさん夏休みいかがお過ごしですか。
私はおかげさまで毎日充実してます。

事故ってから1ヶ月が経ちました。つい癖で「早いもので」などと前置きをしようと思ったのですが、私にとってこの1ヶ月は本当に本当に長かったです。
先日無事傷口も塞がり、比較的いつも通りの生活を取り戻せた今、この1ヶ月感じたことを文字に起こしておこうと思います。みなさんの夏休みの暇つぶしにでもなれば。

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1.友達はだいじ
いきなりめちゃくちゃつまらなそうな項目作ってしまった。でもこれがいちばん言いたいことなので仕方ない。

友だちみんなが、この一ヶ月の自分の支えでした。

毎日連絡してくれた人たちや研究室でまめに声をかけてくれた人たちの優しい言葉。鼻下にガーゼつけてるからって髭ダンスをリクエストしてきた後輩にも、傷だらけの私に会った瞬間に記念の自撮り写真を強要してきた頭おかしい奴にも、どうにも沈んでた気持ちを明るくしてもらえた。顔面ガーゼの集合写真をFacebookで容赦なくタグ付けされたときは流石に笑った。

先生のお見送り会なのにど真ん中で楽しそうにニコニコしてるミイラ。事故4日後の写真です。

大袈裟じゃなく、友達みんなの支えがなかったら生きていけなかったです。
みんなが困った時は絶対に力になりたいし、100倍くらいにして返したいです。ありえないくらい頼って欲しい。


2.家族はだいじ
主に母。多分このnoteも読んでくれている母。
マメに一人暮らしの家に通ってくれて、生活面でもメンタル面でも頼りになりました。事故った日、東京から高速飛ばして迎えにきてくれた時はマジで地方国立大に行かなくて良かったと心底思いました。


3.武道は役に立つ
知っている方もいるかもしれませんが、私は高校時代、少林寺拳法で都大会・関東大会優勝、全国大会9位になるほど武道に青春時代を捧げてました。少林寺の前はテコンドーや合気道もかじっており、武道歴は計10年ほど。その経験が何に活きたかというと、シンプルに怪我慣れ、痛み慣れです。事故った時、当然痛かったし血だらけだったのですが、の割にさほどパニクらなかったのは完全に経験がものをいったのだと思います。


4.武道は役に立たない
役立たねえんだなこれが(大矛盾)
まずは相手の攻撃から自分の正中線をずらすという、少林寺拳法の根底にある圧倒的教えをがん無視して私は鉄パイプに顔面ど真ん中にドカーン突っ込みました。なんなら綺麗に顔の中央からしか血が出なかった。ただ、少しでも左右にずれていたら目から突っ込んで視覚がダメになってしまっていたかと思うと、武道が役に立たないことが逆に役に立ったというか、もう何言ってるか分からんのでやめますね。


5.事故ったら毎日写真を撮るべし
私は事故ってから毎日自分の顔の写真を撮っています。理由は、怪我の経過が見たいから。1枚目は事故った2時間後病院にて。その時の写真を振り返ると傷口は酷いし歯は欠けてておまけに口内も血だらけで、比較してみると治っていく自分の顔を見るのが楽しくなりました。皆さんも事故った時はぜひマメな撮影をお忘れなく。ただし、事故る前の自分の写真と比較するとあまりに綺麗で泣けてくるのでそれだけは避けた方が良いです。


6.しんどい時はゆっくりするしかない
この一ヶ月外傷は当然のこと、メンタル面でかなりしんどかったです。どうすれば気持ちが晴れるのか、どうすれば涙が止まるのかわからず、ヤバい立ち直らなきゃ普通に生きなきゃとかなり焦りました。けど、焦れど焦れどどんどん精神的にキツくなる一方で何をしても集中できず、結果、お家で1日寝たり、友達とお酒飲んだりしてゆっくりすることでちょっとずつ元気になりました。

ちなみに鼻下にガーゼをつけた状態でロックグラスのような口の広いグラスで飲み物を飲むのはめっちゃムズイし、ソルティドッグを飲んだ時なんかは酒も塩も全部ガーゼに付きました。行く先々でストローをもらってあらゆるアルコール類をストローですすりました。店員さんや周りのお客さんから内心おかしな奴だと思われてたかもしれませんが、顔面ガーゼの時点で大衆から大同情を受けていたのであまり気になりませんでした。

せっかちで生き急ぎな性格な上、研究発表なども重なりゆっくりする事がむしろキツい時もありましたが、思い切ってパソコンを研究室に置いていって家でゴロゴロする日もありました。今も100%元の精神状態に戻れたわけではありませんが、焦ってもしょうがないのは十二分に分かったのでちょっとずつ事故前の暮らしに戻せればと思います。



6.事故って良かったかも?
顔に消えない傷を作ってしまったので「事故って良かった」はさすがに言い過ぎですが、事故らないと気づけないことに沢山気づけたので悪くなかったかなとは思ってます。
事故ったおかげで、研究漬けのせわしない毎日が急停車しました。当たり前の毎日が送れなくなって、自分は本当は何がしたいのか嫌でも考えさせられました。結果、研究はやめてしまおう!などという大胆な結論は勿論出ませんでしたが、たとえ研究が忙しくても他にやりたいことがあれば全部やろう!という思考に変わりました。このnoteもその1つです。今も、まだここには書けませんが事故らなかったら絶対にやらなかったことに挑戦してみています。その体験もいつか文章にできたら。

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こんなところかな。

落ち着いたら、傷跡の美容整形を受けようかと考えてます。
傷跡治療や、傷跡修正治療と呼ばれるやつです。
どんな経験も、こうして文章にしておくと自分で後々振り返ることができるし、感じたことを自分の中に留めず外に出すことで皆に楽しんでもらえるので書いてみて良かったです。ので、美容整形編も公開するかも。その時はまた読んでください。

noteを読んでくれたみなさん、
支えてくれたみなさん、
ありがとうございました。
1人1人に感謝しています。
ひとまずサラバ!



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