"Fxxkin' KENTA"とは

「G1 CLIMAX 29」も大詰めに迫ってきた。3時間程度の興行が週3日くらい配信されると追いつくだけで必死な上に、困ったことに前座までもが面白い。そんな中、シリーズ前から注目していたのは日本に帰ってきたKENTA。WWE以前の様には戻れないだろうし、果たしてどうなるだろうかと期待と不安が4:6くらいの心持ちでいた。

ITAMIかKENTAか

シリーズ前から気になっていたのはファイトスタイルだ。開幕戦にNOAH時代のコスチュームで登場した際は、以前のエントリで個人的に期待していた「完成しつつあったHideo Itami」はなかったことにされるかもと少し残念な気持ちだった。

初戦の相手が飯伏幸太だったせいか、試合はアグレッシブな内容となり、フィニッシュ前の顔面蹴り4連発などはイタミのイメージを払拭するためにあえて「やりすぎ」たようにも見えた。これを受け止めた飯伏も素晴らしかった(ケガによる代償も大きかったが…)。その時はイタミを封印したように見えた。

しかしその後の試合を観ていくと、ミラノ先生曰く「うるさい脚」といわれる蹴り技など"KENTAらしさ"を活かした戦いを見せながらも、間を使った落ち着いた試合運びや、大きい相手に対しての危なげのない受けなど、"Itami以降の現在進行形"のKENTAスタイルになっていることに気づいた。SANADA戦では会場のブーイングによりItami的振る舞いを活かしていた。
当たり前だがKENTAもベテランだ。205Liveでも厄介なレジェンド扱いだったし。


表題のフレーズはG1前の記者会見でKENTAが発したものだ。それを筆者は「俺はイタミではなくKENTAだ」という意味で捉えていたが、もしかしたらよりシンプルに「俺は俺だ」という意味なのかもしれない。

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