「デデッ」「ブゥーーッ」

ローマン・レインズが白血病による欠場から復帰し、復帰戦を行った。実はまだ試合終盤からと、入場シーンしか観れていないものの先に書きたいことを書いてしまおうと思う。
※以下の文章に日本時間2019年3月11日に放送されたPPV「FASTLANE」のメインイベントの結果を感じさせる部分があります。

密かな楽しみ

昨年の戦線離脱前のレインズの入場時はテーマのイントロが流れた途端、ユニバースたちのブーイングが響き渡っていた。筆者はそれを密かな楽しみとしていた。というよりそこがピークで、レインズの試合は基本的に退屈だった。

首輪を付けたビッグドッグ

レインズ自身が実際にプレッシャーを感じているのかわからないが、アンダーテイカーの引退試合での勝利やブロックレスナーからのユニバーサル王座奪取など、推されまくっていたせいか彼はシリアスな表情で雄叫びをあげるクールな“ビッグドッグ”を演じているように見えた。
しかしルセフと抗争している時期に柔らかい笑顔を見せたひと時があり、それがとても好印象で「この感じは乗れる」と思ったのも束の間また元の路線に戻ってしまった。

首輪を外したレインズ

そしてブーイングを浴び続けたまま(もちろん欠場の挨拶時のユニバースは温かく送り出していた)リングを離れ、病に打ち勝って復帰を宣言した。
動きのキレがイマイチな気もするので、もしかしたらディーン・アンブローズの契約の都合で復帰を早めたかもしれない。でも最後のシールドでの試合に滑り込めたおかげで彼らのストーリーに良い区切りを付けたのか、3人とも実に良い表情だった。
もうイントロの後にブーイングはない。目も虚ろじゃない。彼は笑い時に笑い、叫びたい時に叫ぶナチュラルなビッグドックになって帰ってきた。

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