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女子高生がやって来たっ!?

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』


ある日、長崎の姪っ子がうちに泊めてくれという。
姪っ子は高校3年生。中高と部活で女子ラグビーをやっており、長野で週末に国内ブロック毎の選抜チームで試合があり、翌週末には県選抜での試合があるとのこと。
その間の平日四泊五日、我が家に泊めてくれというのだ。

姪っ子と最後に会ったのはまだ小学校入学の前年。以来小学校、中学校、高校と直接会う機会がなかったのだが、そんな12年間をすっ飛ばして我が家に泊まって東京見物をしたいという……。
まぁ、これまで叔父さん&叔母さんとしてたいしたこともしてこなかったし、高校生活最後の夏休みに東京の思い出を一杯持ち帰ってもらうのも良かろうと快諾したのだが。

姪っ子がやって来る日が一日、一日と近づく度に日々襲い来るストレス!?
なにせ相手は女子高生である。女子高生とのコミュニケーションなんてものは、現役時代以来したことない。
いくら若くても大学卒業した新入社員が限度の人生である。十代の女子を前にオヤジはどんなコミュニケーションをとれば良いのか?
まったくイメージが沸かず、ドキドキを通り越して半分意識が遠のきながら12年ぶりの再会を果たしたのだが、不思議なモノで会ってしまえばまだ幼稚園児だった頃の姪っ子の面影を感じ、大きくはなったが素直に育ったのか、田舎育ちの子はこんなもんなのか、まったくスレておらず当時のようにコミュニケーションが図れ、なんの問題も無く、次の試合に向けて見送ったのである。

日中は妻が姪っ子を連れて浅草、新大久保、池袋あたりを案内して廻ったようだが、選抜メンバーとしての試合があるにもかかわらず、こんな欲望に塗れて愉しませすぎて良かったのだろうか?

これですっかり味をシメて、今度は双子の片割れの甥っ子もうちに来たいと言っているらしい。
双子が我が家に押し寄せたら、いったいどうなってしまうのだろう?



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