富山だからといって黒いばかりじゃないっ！？

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

以前も触れたかもしれないが、わたしが出向した地域会社での役職は、出向元から聞いていた話とあり得ないほど異なり、中心となる金沢での役職の範囲どころか、福井と富山の支店長も兼ねるというブラック企業のようなやりたい放題の人事だったのである。

我が家としては長年暮らした池袋を引き払い、トイプードルの小春さんも引き連れて金沢に引っ越してきてしまったので、話が違うっ！と会社と闘うほどの気力も湧かずに、日本人らしく御上には忠実に過ごしてきたワケだが、そんなワケなのでいつも金沢にいればいいというわけにもいかずに、結構福井や富山の支店に出向く機会も多かったのである。

そんな富山詣でも本人としてはなかなか楽しみにしていた面もあり、やはり金沢と違う富山らしい安くて豪快な海鮮料理や、富山ブラックをはじめとする富山のラーメン店を廻るのが楽しみだったのだ。

そんな富山のラーメン屋で何度も通ったのが富山駅近くにある化学調味料無添加を謳う『ラーメン一心』さん。
今後出てくる可能性も在るが、金沢の金石街道沿いに『一心屋』というラーメン屋があるのだが、こことはなんの関係もないらしい。
この『ラーメン一心』さん、さすがに富山のラーメン屋だけあって、しょうゆラーメンは富山ブラック並みのスープの色の濃さを誇るのだが、醬油以外にも味噌やら、写真にある濃厚煮干しラーメンとラインナップが豊富なのである。

個人的には写真の濃厚煮干しラーメンをオススメしたい！
はじめて着丼した丼の中を拝見した際には、なんだっ！？このセメント色のスープはっ！？と違和感しかなかったのだが、さすがに無化調を謳っているだけあって、素材選びから出汁の効かせ方まで絶妙で、スープの色の通り煮干が入りすぎてじゃりじゃりはするものの、魚粉がたっぷり入ったスープのような臭みもなく、出汁が効きすぎた塩辛さも微塵もなく、芳醇な煮干の味が口の中に広がるのだ。

最近、新宿ゴールデン街のすごい煮干ラーメン凪にハマっているので、煮干繫がりでまた一心の濃厚煮干しラーメンが食べたくなってきた...(遠い目)。