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橋と土手と通学路

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

中学時代、川向こうの隣の県の私学の中学校まで3年間通学していた。高校になっても引き続き週二日は川向こうの街にある塾に3年間通い、中学高校の計6年間は地元よりも川向こうの隣の県の街が私の日常だったのだ。

東武伊勢崎線に乗り、太田駅から足利市駅へ。
足利市の市街地は足利市駅の前を横切る渡良瀬川を越えた北側にある。
わたしが通った中学校や塾もこの渡良瀬川を渡った先にあるので、駅から橋を渡って川の向こう側へ向かい、帰りはまた橋を渡って駅に向かう。

川に架かる橋を見かけたり、写真を見ると記憶の中の渡良瀬川と中橋が蘇る。
友だちと歩いた道々の記憶もそうだが、特に印象深く残っているのが駅のホームから見える中橋や渡良瀬川の土手の記憶である。

当時は視力が良すぎるくらいだったからか、駅のホームから中橋を歩いてくるクラスメートの姿や、遠く土手を歩いてくる姿の記憶が鮮明なのである。
そんなはっきり解るはずがないとおもうのだが、わたしの記憶にはその姿が残っている。
いま、だれが橋を歩いているとか土手にはどこのグループが歩いているとか。

電車が来るまでの時間つぶしに、友だちと誰が来るか当てっこしながらヒマを弄ぶということすら、当時のわたしとしてはおもしろい遊びの一つだったのだ。


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