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水路の上が自転車置き場。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

2年間の金沢生活を写した写真の中で、ついにわたしが一番好きな写真の出番が回ってきた。
本写真は横だが、本来一番好きな写真というのはこの写真を縦位置で写したモノである。
が、noteで縦位置の写真をページトップに入れようとすると変な構図の部分しか収まらないので、今回は横位置の写真で代替することとした。

おそらく、金沢から都内に戻って以降に本格的に写真や散歩を趣味とするに至ったのは、振り返るにこの光景に出会い、当時はスマホのカメラで写真に納めたことがキッカケである。

この日わたしは片町で食事をして、木倉町の横丁を探索して、その流れで武家屋敷に向かおうと歩いていたのだ。
すると木倉町の横丁が終わるあたりの水路でこの光景が目に飛び込んで来たのである。

まさにヒヤリ、ハッと!?ではなくブラり、ハッと!?である(笑)
当時はカメラというモノに興味は無かったので胸ポケットにあるスマホで反射的に写真を撮っていた。

見ての通り都内のドブ川のような水路ではなく透き通り、生活排水の臭味もない金沢の特徴でもある水路に架かる戸建て専用の橋の上が自転車置き場を兼ねている。
余所者の感覚では違和感でしか無いこの光景がなんとも頬笑ましく感じてしまい、おもわずシャッターを切ってしまったのを今でも覚えている。

この予想外、想定外の出会いが忘れられずにいまだに週末ともなるとカメラ片手に路地から路地を徘徊しているのかもしれない。

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