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嘘でしょ?な昼下がり。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

日頃街中で猫を見かけると写真を撮ってしまうくらいに猫というイキモノに愛着があるワケであるが、いくつかの猫だまりを繋げて散歩コースを作り上げているため、毎回同じような猫、同じようなポーズの猫を量産しているのが、なんとなくなんだかなぁ〜もう少し粘っていい表情を撮れないものかね?
と自分自身に注文を付けるわけだが、なにせ片手には我が愛犬のリードを握っているため、そうそう一つ一つの猫だまりでシャッターチャンスを待っているわけにもいかない。

なにより、お犬様が控えていると猫の方も緊張してリラックスどころではないはずであるから、猫を見かけたらササッとシャッターを切って通り過ぎる日々である。

そんな自分の写真ライブラリの中の最近の猫写真は同じようなモノばかりでつまらないなぁ〜と思いつつ、過去のアーカイブに遡っていくと、すっかり忘れていたが確かにこの状況を目にしたときに『嘘でしょ?これやらせ??』と思いつつシャッターを切ったのがこの一枚である。

時期は多分十年くらい前だと思うが、場所は池袋東口のグリーン大通り沿いのバス停である。
おそらくうちの妻と週末ランチを過ごした後に通りを歩いているところでこのあり得ない光景に出会ったのである。

温かい木漏れ日が差し込む午後、バス停脇のボックスの上で微睡むキジ白の母猫と黒白八割れの仔猫四匹。
なんとも幸せな家族のひとときである。
これを越える嘘でしょ?という猫写真はその後一枚も撮れたことがない。


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