後楽園といえば、球場と遊園地。

『ランダムに選んだ過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』

私が物心ついて以降、東京の遊園地といえばなにはともあれ後楽園ゆうえんちであった。
田舎の遊園地にもあるような上がったり下がったりのジェットコースターではなく、ぐるりと一回転するジェットコースターが設置されたのはいつのころだったろうか？
そんな都会ならではのアトラクションの他に、しっかりと作り込まれたオバケ屋敷や田舎の遊園地の二倍の大きさはあるであろうバイキングに上空から落下するスカイフラワー等々、数年に一度上京した際にさすが東京！と幼少期のボクを唸らせたモノである。

また、さほど野球少年ではなかったボクでも昭和の想い出として残っている後楽園球場の記憶は長島&王の引退試合にキャンディーズやアリスの解散コンサートである。

そんな後楽園ゆうえんちや後楽園球場もいつのまにやら『東京ドームシティ』として一括りのテーマパークのように扱われるようになってしまった。
小さかったので広々と感じていたあの敷地は実は狭く細い。その狭い中にそれぞれ独立して存在した『後楽園』時代が懐かしい。