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New Nikkor 105mm F2.5 を整備して,スナップ写真を撮ってみた

おつかれさまです.Nikonのマニュアルフォーカス単焦点レンズを,ひととおり揃えて,自分の好きな画角やレンズが分かってきたような気がする.いまのところお気に入りは,24mm F2.8,,micro-Nikkorの55mm F2.8,105mm F2.5である.実は,どれも人気のレンズで,中古相場もそれなりに高いのだが,みなさん感じるところは似たようなものなのだろう.

その中でも特に105mm F2.5はボケが美しくて,とってもお気に入りなのだが,予算の関係上これだけ世代の古いNikkor-P Auto 105mm F2.5しか持っていなかった.そこで,今回は少し奮発してNew Nikkor世代のレンズを入手してみた.

現状把握

とは言っても,予算が無尽蔵にあるわけではない.どうしてもオークションに出てるジャンクの中から探すしかない.ジャンクに分類されるには訳があって,光学系に問題ありか,ヘリコイド・絞り・外装等のメカに問題ありかのどちらかである.今回はちょっとリスキーだが,光学系に問題ありのカビレンズを入手してみた.

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 上の写真を見てわかるとおり,前玉も後玉もカビだらけである.外装が非常に綺麗なことから,使われずに放置されていたのだろう.レンズにキズが入っていては修復不可だが,カビだけならなんとか実用レベルに持っていくことはできるかもしれない.

分解・清掃

ヘリコイドや絞りの動きには,まったく問題ないし,純正でAiに改造されているので,今回はレンズユニットの分解・清掃だけを行った.このレンズの分解については,下記のサイトを参照すれば,特に難しくはない.必要な工具は,精密ドライバーセットとカニ目レンチ,ゴムのレンズオープナーくらいである.

前玉の分解の様子はこんな感じ.

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後玉の分解の様子はこんな感じである.

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カビは,市販のレンズクリーナーや無水アルコールで拭くだけで,だいたいは取れてしまうのだが,それでも落ちない場合は,中性洗剤を使った.

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中性洗剤は,シェービングクリームを使いました.

一通りレンズを清掃し,さあこれで整備完了かと思って,組み立て直してみたのだが,角度を変えてよく見ると,前玉の後ろが酷く汚れている.何度もエタノールで拭くのだが一向に落ちる気配がない.

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なんだか,うっすら曇ったような汚れが着いています.

コーティングのダメージなら,もう研磨してコーティングを全て落とすしかないと思い,落胆してしまった.だが次の日,最後の手段として,過酸化水素水を近所の薬局で購入して拭いてみた.

するとなんと奇跡が起きて,汚れが消えたのである.どうやら,薄カビが頑固に貼りついていたようである.これでレンズの整備は一件落着である.前玉については,ほぼ完璧に綺麗になった.後ろ玉は端に僅かにコーティングのダメージが残ったが映りには影響しないだろう.

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Nikon Zfcとの組み合わせが悪くないですね.

ちょっとだけ作例

APS-CセンサーのNikon Zfcで使うと,35㎜換算で約160mmなので,立派な望遠レンズである.レンズを登録してISOオートと絞り優先モードを選択すると,シャッタースピードは1/160より長くならないようである.

東京都墨田区押上駅周辺にて

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Nikon Zfc, New Nikkor 105mm F2.5, SS1/250, F5.6, ISO200

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Nikon Zfc, New Nikkor 105mm F2.5, SS1/160, F5.6, ISO320

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Nikon Zfc, New Nikkor 105mm F2.5, SS1/1600, F2.8, ISO200

東京都台東区浅草にて

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Nikon Zfc, New Nikkor 105mm F2.5, SS1/160, F2.8, ISO2200

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Nikon Zfc, New Nikkor 105mm F2.5, SS1/160, F2.8, ISO1800

東京都葛飾区京成線四ツ木駅近くの荒川河川敷にて

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Nikon Zfc, New Nikkor 105mm F2.5, SS1/125, F2.5, ISO5600

まとめ

今回は外装は綺麗だが,カビだらけのジャンクレンズを整備した.諦めかけていた前玉の汚れも,過酸化水素水を使うと綺麗になり,肩をなでおろした.結果的には評判のレンズが使えるようになって,とっても嬉しい.上の作例を見てわかる通り,写りがすばらしく,所有欲を満足させるレンズである.

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