「何かしなきゃいけない感」が常にある
娘とアスレチックに行った。
疲れが残っていて億劫感があったけど、いざ行ってみると楽しい。
外遊びはいい。
とにかく遊ぶしかない。
「動く」以外ができないので、潔く過ごせる。
世の中便利になったもんでスマホがあると、
アイロンかけながら映画鑑賞、
皿を洗いながら情報収集、
電車乗りながら動画編集、
仕事してるフリしてお買い物、
いろんなことが同時並行、隙間進行できる。
便利なのだけど、常に「何かしなきゃいけない」感がある。
ありがたすぎ迷惑だ。
辞書でおなじみの三省堂が『今年の新語2022』というのを発表した。
大賞に選ばれたのは「タイパ」
コストパフォーマンスならぬ「タイムパフォーマンス」の略で、最近よく見かけるワードだ。
でも時間効率が流行り言葉って、今更?
って感じもある。
調べてみると、時間効率の求められ方が昔と今とでは違うらしい。
昔はとにかく忙しく時間がなかった。
だから、こなすための時間効率が求められていた。
でも、今は少し違う。
短い時間に、より多くの消費活動するをするために、タイパが求められているらしい。
「生産者としてのタイパ」から「消費者としてのタイパ」へ。
映画の倍速視聴や本の要約系コンテンツは、忙しい人、というより「効率良く消費したい」という消費ニーズに応えるためのものなのだ。
なぜ「効率のいい消費」に価値が置かれるようになったのか?
それは「消費効率がよくなったから」だと思う。
矛盾してるようだけど、
効率よく消費できるようになったから、より効率のよい消費が求められるのだ。
ところで、
ぼくは今回のワールドカップの視聴環境に感動している。
時差のせいで変な時間に放送されるのが、いつも悩ましかった。
録画して後でゆっくり観ようと思うと、たいてい同僚に結果を言われる。録画して早朝観ようとすると、音で家族を起こしてしまう。そもそも毎日録画すること自体めんどくさい。
でも、今回はAbemaTV様のおかげで、生放送終了後、速やかにアーカイブ放送がされる。好きな時間に、録画の手間なくサッカー観戦ができる。家族を起こすこともない。
めちゃ快適だ。
快適すぎて、もうワールドカップを夜中に観るのは耐えられないだろう。
サブスク様のおかげで、映画を観るために渋谷TSUTAYAに足繁く通うのすらめんどくさくなった。
なんでもめんどくさくなく、効率的に。
これで平穏な生活が送れる。
かと思いきや、「何かしなきゃいけない感」に襲われる。
なんなんだこれは。
結局、人はやることが多いから忙しいんじゃなく、暇に耐えられないから忙しいのだろう。
「人生は死ぬまでの暇つぶし」と言ったのは、みうらじゅんだったっけ?
だとしたら、暇に耐えられない我々の人生ってなかなかの苦行かもしれない。
やっぱ外遊びだな。
お外で遊びましょう。
これを読んでいるってことは、投稿を最後まで読んでくれたってことだね。嬉しい!大好き!