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頭上に落ちてきたツバメとなぜか魂が入れ替わった鬱病の友達のタナカ、 はじめのうちこそ落ち込んでいたが、しがらみから解放されみるみるうちに鬱が回復、食事も運動もまともにできず長年布団にくるまっていたのが今ではミミズを狩るわ狩るわ。ふっくらと羽ツヤも良い感じ。 そろそろ本格的に秋の気配がしてきて、俺はタナカの”渡り”の予感を察する。 「俺の部屋、暖房つけっぱなしにしとこうか?」とさりげなく尋ねてみたが、はっきりと断られた。人付き合いが苦手で、はっきりと意見するのが苦手だった