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『イーロン・マスク』を読んで、仕事について考える

『イーロン・マスク』を読んだ。Kindleでポイント50%還元になっていたので、つい購入してしまった。これが凄く面白い本だった。こんな波乱万丈な人生を現実として過ごしていたのかと思うと驚く。

伝記を読んだ印象は、イーロン・マスクはとにかく仕事中毒であることだ。しかも、ピンチを好んでいる。順調な仕事を好まず、自らピンチを作り出すこともしばしば。ハッキリ言って無茶苦茶なのだが、この無茶苦茶加減がイノベーションを生み出す原動力なのだと言われれば否定し難い。

適応障害を発症して休職してしまった私とは大違いである。別にイーロン・マスクを目指しているわけではないのだが。身体的・精神的なタフさは見習ってもいいかもしれない。まあ、イーロン・マスク自身も仕事を好きだとか、楽しいだとか思っているかは、伝記だけを通して見ると良く分からない。仕事を通して、自分を追い込み、自分を痛めつけることに快楽を見出しているようにも思える。

私にとって仕事はお金を稼ぐ手段であり、それ以上でもそれ以下でも無い。仕事にやりがいや楽しさは、あるに越したことはないが、それを求めるのは諦めている。サラリーマンに求められることは、組織の中で与えられた役割を遂行することである。この役割と楽しめることが幸運にも一致すれば楽しいワーカーホリック人生を歩むことができるだろうが、そんなことは稀である。仕事にやりがいや楽しさを追求するには、役割ガチャを回し続けるより、自分で仕事を作り出す方が手っ取り早いだろう。仕事を作る一番手っ取り早い手段は起業だろう。自分で会社を立ち上げているからこそ、イーロン・マスクは仕事にどっぷりハマることができるのでは、と考えた。

仕事のやりがい、楽しさを求めて私も起業しよう!とすぐには思わない。起業してまでやりたいことが無い。起業してまでやりたいことが生まれれば起業するかもしれない。起業と言っても、寝る間も惜しんで働くようなことはできないと思う。だって、仕事が原因で適応障害を患ったのだから。そこまで働かずに、緩やかに起業することだってできるのではないだろうか?その辺の分野には全く知見が無いのだが。まあ、起業という選択肢を頭の片隅に置いておく程度にしておこう。



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