見出し画像

あなたの友達91人が殺されたら、どう思いますか。

こんにちは。

突然ですが、ある日あなたの友達が91人殺されたらどう思いますか。

友達91人だとイメージしづらいと思うので、中高生なら2クラス全員殺される、大学生なら1サークル全員殺される、社会人なら1部署全員殺されるのをイメージしてみてください。

想像力がある人は考えるだけで身の毛がよだつでしょう。もしかしたら、非現実的過ぎて考えることすら出来ないかもしれません。

しかし、その考えられないことがリアルタイムでミャンマーで起きています。

ニュースを見る人はミャンマーに関するニュースは少し目にしたことがあると思いますが、ニュースや国際政治に興味がない人はそこまで詳しくミャンマーについて知らないでしょう。

あなたがカフェで楽しんでいる時、恋人とデートしている時、映画を見ている時にミャンマーでは国軍が抗議デモを弾圧し、今や躊躇なく殺しています。

91人

この人数は3月27日にミャンマーで市民が国軍に殺された人数です。

俺は呑気にサッカーをしていました。

このツイートはミャンマーの著名人Hanna Yuriさんのツイートで、リアルなミャンマーの様子を見ることができます。

たまたまHanna Yuriさんのツイートを見て、その状況が信じられなくてミャンマーに関して少し調べてみました。


そこで、まだまだ勉強不足で偏った情報しか仕入れられていない現段階で書くのは責任が持てないのですが、今回は自分なりに思ったことをフランクに書いてみました。

先に言っておきます。

間違っていたらすいません。

そして教えてください。


そもそも「国軍ってなんだよ」って感じですよね。

軍隊は聞き慣れていますが、国軍って聞き慣れないですよね?笑

まぁ、国軍はミャンマーの軍隊のことです。日本でいえば自衛隊、アメリカでいえばアメリカ軍みたいなもんです。

その国軍はなんで出来たかって言うと、実は日本が作ったのです。

「まじかよ」「てか、なんで?」「意味わからん」ですよね。笑

けど、マジらしいっす。

もともと、ミャンマーは第二次世界大戦までイギリスの植民地でした。

しかし、第二次世界大戦が始まって東南アジアに支配を広げた日本は「ミャンマーもゲットしたい」みたいな感じで、イギリスから奪い取りたくなったらしいです。

そこでイギリスから独立させるためにミャンマーで「ビルマ独立義勇軍」ってのを組織して、イギリスから独立させて国名を「ビルマ国」にして日本が占領したんです。

けど、戦後、太平洋戦争で敗戦国になった日本はイギリスにビルマを取られて、ビルマはまたイギリス領になりました。

そのあと、すぐにイギリスから解放されたビルマは「ビルマ連邦共和国」として独立するんですが、すぐに中国国民党(今の台湾の政党で、中国共産党に負けた政党)の実効支配を受けてずっとビルマ連邦共和国は1962年まで政情不安でした。

その1962年に何が起きたかって言うと、ビルマ国軍(日本が昔作ったビルマ独立義勇軍の名前変わったやつね)をネ・ウィン(ビルマ社会主義計画党)って人が立て直して、国内を落ち着かせて独裁政権を作ったわけです。

その体制は1988年まで続くんですけど、1988年に民主化が起きて「ミャンマー連邦」になって、そこから国軍による軍事政権が始まります。

そして、その軍事政権も2011年に解散して、かの有名なアウン=サン=スーチーが自宅軟禁から解放されて国主になり、急速に民主化が進んでいきます。

そして、2021年2月またまた国軍がクーデターを起こしてアウン=サン=スーチーとか民主派を捕まえて今の状況って感じです。

ざっくりまとめていますので勘弁してください。

画像1

これミャンマーのヤンゴンってところです。綺麗だよな〜。


で、ここからは今回のクーデターがなんで起きたのかってのを自分なりに考えたことを書くので、読まなくていいです。笑

まぁ、今回調べていてびっくりしたことは、日本の企業「キリンホールディングス」がミャンマー国軍の会社(MEHL)と業務提携していたことだよね。

MEHL以外にももう一つMECっていう企業も国軍は持っていて、その2社が傘下に100を超える企業を抱えていてお金がザックザクって感じらしい。

そして、MEHLとMECの売り上げた莫大なお金が国軍に流れていて、国軍の大事な資金源になっているから、間接的にキリンは国軍にお金を流していたってことになっちゃう。

もちろん、キリンはミャンマーという市場に興味があっただけだろうし、何にも悪くないけど、なんか一部メディアでは加害者として扱われていて可哀想。

そして、今は提携関係を見直しているらしい。

話を戻して、なんでMEHLの話をしたかって言うと、ちょっと書いたように国軍の資金源になっている上に、MEHLの株は全部国軍の軍人か機関が持っているらしいっていう衝撃的事実があったから

つまり、その株を持っている人たちはお金をたくさんゲットしていて、ミャンマー国内では超金持ちで特権階級なんだって。

特に、軍事政権下の時はそれが露骨だったんだけど、アウン=サン=スーチーによって民主化が活発化してからミャンマーの経済が急成長して国民の生活レベルが上がって、前まで一般市民と特権階級だった人たちとの差が埋まってきたんだと思う。

そこで、今までおいしい思いをしてきた特権階級、つまり軍人たちは「このままだといずれ特権階級も無くなるし、支配力も弱まるな」って焦って、

「じゃあ、また軍政に戻して俺たちの立場が弱くならないようにしようぜ」って考えたんじゃないかな。

俺からしたら「そんな自分たちのことを考えないで、みんなで協力してハッピーにやってこうよ」って思うんだけど、やっぱり貧しい国ではしょうがないのかなって。

だから、俺か考えるに、今のクーデターの背景には圧倒的なミャンマー国内の経済格差とそこから生まれる自己保身が大きな原因の一つで、めちゃくちゃ当たり前だけど、このクーデターが収まってミャンマーの人が平和に暮らせるようになるにはミャンマーが経済成長して国民が豊かにならなきゃいけないと思う。

そのためには諸外国の援助が必要だけど、今援助しようとしても無理だし、、

ってことでミャンマーの人は自力で民主化を勝ち取るしかないのかなって思う。

他の国や連合軍の軍事介入とかがなんで行われないのかはまだ分からないので、今回は触れません。笑

で、そんなミャンマー国軍が困るように、各国は協力して経済制裁をするしかないのかなって思います。

色々調べて長々書いて、マジでミャンマーの普通の人たちが可哀想になったから募金とかないかなって思ったけど、その窓口はないっぽい。

つまり、今日本でめちゃくちゃ平和に暮らしていて、呑気な俺たちがそんな事実を知っても、今のところ力にはなれないのが現実。

けど力になれなくても、唯一できるのは、今こうして日本で平和に暮らしいても、同じ地球には何も悪いことをしていないのに命が危険にさらされている人がいるって知って、ずっと彼らのことを意識しなくても、ニュースを見た時に少しだけその人たちのことを考えることなんじゃないかなって思います。

以上。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?