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【ソラリタマッピング】2019-2020年振り返り

ソラリタマッピングとは、西洋占星術のライフハック的な何かです。ソーラーリターン図(太陽回帰図)にその年のできごとを記録を残して、1年を視覚的にまとめてみる試みです。

note版ソラリタマッピングの作り方は鋭意作成中です…。とりあえず詳しい説明はXにあるTwitter時代の図解をご覧ください。

以前ソラリタマッピングを作成してくださった星見当番さんが、3年経った今マッピングを振り返ってくださいました。
「1年が終わりたてのときに検証したものを、数年経って再検証すると見えるものが大幅に変わる」。その趣旨に触発されて、私も埃かぶってた過去のソラリタマッピングを振り返ってみました。
星見当番さんのとても詳細なソラリタマッピング、そして3年後の後日談はこちら。

私の方は4年前の記念すべき第1回作目・2019年のソラリタマッピングを振り帰ってみます!
(文中、ネイタルをn、ソーラーリターンをsrと表記してるところがあります)

箱くずりの2019年ソラリタマッピング

ソーラーリターンの翌日に今勤めてる会社の内定をもらってスタートした年です。この会社には2023年現在も勤めていて長い勤務となりました。
新しい職場は慣れるまでが大変!…だったのですが、そこを話すととんでもなく長くなるので、この記事ではTwitterで発信してきた2019年から2020年の創作活動に絞って振り返ります。仕事だけでなく、創作と占星術の向き合い方も新しくなった1年でした。

創作・占い関係のみ抽出した2019年ソラリタマッピング

①キャラクターの設定画を描く

さてさて、私は箱式サイン(旧題:箱式ホロ擬)という、自分の出生ホロスコープの星座を擬人化する創作をしています。2018年まで前ジャンルの創作を完結させるために離脱してましたが、その年の年末の転職活動中に占星術界隈に戻ってきました。今の会社の内定を待ってる間、長く使えそうな12星座のイメージビジュアルを描くまでが、ソラリタを迎える2019年3月以前の活動です。

流石に古く感じてきたけど、今でも長く使っているイメージビジュアル

仕事に慣れ始めた5月、今度はこのイメージを下地に、キャラクターがそれぞれどんな服を着ているのか、違う角度で見たらどうなっているのか。細かいデザイン設定をちゃんと決めたいと思いました。資料があると漫画などで動かしやすくなるのはもちろん、またいつブランクが発生するかわからない。長く創作活動を続けるためにも、形に残る資料をできるだけ作りたかったのです。
なによりもキャラデザの三面図大好きですので! 見るだけでも楽しいし憧れるよね! そういった心が昂るものに積極的になったほうがいいのが創作活動です。モチのロンで始めました。

5月21日、牡牛座30度のICに太陽が通過する日に牡牛座の設定画を投稿したのを皮切りに。11月21日、蠍座30度のMCに太陽が通過する日に蠍座の設定画を投稿するその日まで。12キャラ分コツコツと続けていきました。

ソラリタマッピングの青い半球ラインがそうですね。ところどころ丸ポチがついてますが、これ全て設定画をアップした日です。ちゃんとネイタルの天体・感受点にトランジットの太陽が合orオポになる日に合わせて投稿してます。まだ仕事慣れきってない中、太陽の運行に間に合うよう絵を描くのは大変でしたが…! 無事に完走しました。

②占星術の講座をスポット的に受け始める

好き勝手やってもいい創作に講座までいって知識を得ることは必要か?
いいえ、創作したいからこそ講座を受けるのです。ワタクシ創作ゴリラなので創作することしか考えてませんゆえ。

11月でキャラのイメージと詳細な設定画を作って「擬人化キャラクター」の体裁ができました。キャラクターができれば、次に私がやりたかったことはセリフを喋らせ実際に動かすことです。そして、彼らを活躍する舞台設定も用意しなければなりません。創作の想像力は段階を踏んで広がっていくものです。
彼らをよりドラマチックに動かすためには占星術の勉強がどうしても必要でした。元ネタは大事にしたい、そんな背景があって占星術の講座を受け始めたのがこの年です。…結局この勉強は向こう2年続くのですが。

12月に行われたぐらさん(当時はastrogrammarさん)のこちらのワークショップ面白かったですね。コロナ前の占星術講座は今ほどカジュアルさはなく、やはり敷居の高さを感じてました。しかしこのワークショップでは天体観測の要素とぐらさんのわかりやすい図解で、占星術への心理的距離がぐっと近づきました。勉強・ロジック以外の占星術のアプローチ法について、良い影響をいただいた気がします。
素敵なワークショップにその場で許可を求め、1日でレポートをアップしてます。

レポートを上げたの12月15日の太陽は射手座22度。sr木星の手前。よき先生の意味でしょうか。たいへん喜んでいただきました。
ぐらさん本人によるワークショップのレポートはこちら。

③鑑定を使って創作の企画書を見てもらう

創作のために占星術の勉強をしはじめたものの、次第に心にある不安が大きくなりました。「そもそも本当に西洋占星術で創作していいのか?」。占いを真剣に勉強してる方はたくさんいらっしゃるのに、それに比べ私のしてることは遊びで、動機がとても不純ではないか。そう不安になったのです。年が明けた2020年2月。意を決して、西洋占星術の占い師・水煮さんに今後やりたい創作の企画書を持ち飲みました。プロの占い師の目からこの創作がどう映るか、聞いてみたかったのです。
水煮さんは作風分析とパンチの効いたパワーワードに定評がある方です。noteにも創作活動に嬉しい占星術記事を書かれてますので、ぜひに。

当時の企画書をくるっぷにあげてます(ログインなしでも閲覧できる…はず!)

占星術の理解を深めるうちに、私の創作の最終目的は擬人化ではなく出生ホロスコープを物語化することになりました。そして、その物語化をする方法に占星術のトランジットの太陽の動き、ソーラーリターンの概念を採用しました。

勘の良い方はもうお分かりですね。実はソラリタマッピングはこの創作活動の副産物でした。この物語化の手順が占星術の表現として適切かどうか、検証するために実際に試作品を作ったのが起源となります。…自分の好き勝手でいい創作でそこまで必要か? と、思わなくはないですが、まあ創作ゴリラなのでやります。(そして後にソーラーリターン図とトランジットの太陽を重ねる方法が未来予測法として実際に存在してると知ってビビる)

鑑定を受けようと決意したのは1月14日、太陽は山羊座23度。sr冥王星と重なった後です。ただ対向の蟹座23度にはn月がいるので、こちらの気持ちを汲み取ったのかもしれない。
鑑定日は2月12日。太陽は水瓶座22度。sr金星と重なる日でした。当日は私がガチガチに緊張してしまったのですが噂通りのパワーワードが炸裂する鑑定で、レポ漫画はとても楽しいものができました。企画書には太鼓判をいただき、創作のモチベをもりもり得たのは確かです。

そして次のソーラーリターンが目前と迫った3月。こうしちゃいられない!と企画書の一部を紙芝居形式に作品化しました(アップはソラリタすぎちゃったんですけどね…)。

思い立ったの日の太陽は魚座23度。ソーラーリターン図でヒットする天体ありませんが魚座22度はネイタルの水星があるところ。他にも射手座22度にはASCルーラー天王星、蟹座23度に月があることから、私にとって23度はトリガーになりやすい度数です。

当時は気恥ずかしさがあり「ホロ擬本編とはあまり関係ありません」と書いてしまいましたが、企画書にある通り本編の内容です。1年の締めくくりにこの題材を描くことで、この創作の完成への決意を固めたのでした。

結局2019年はどんな年だったの?

2019年のソーラーリターン図

土のグランドトライン(カイト風味)が印象的なチャート。半年かけてキャラ設定画をコツコツ全キャラ描けたのはこのグランドトラインのおかげかもしれません。土星と冥王星が絡んでるので、ちょっと無茶しがちだったのかも。

この年のソーラーリターン図は例年と比べ特殊です。アングルが自分のネイタルとそのまんまなのです。1度差があるけど、ハウス区分もインターセプトがあるのも全く同じ。
アングルとは生きる上でのフォーマット・方向性を作るもの。ソーラーリターン図のアングルがネイタルと同じ1年は自分が社会に向けて何ができるか。自分に見合った生き方。そんなものが見つけらやすいのではないかと思います。
当時は仕事に慣れるのが大変で毎日タスクに創作を仕込むのに必死で「自分に見合う年」の判別がつきませんでしたが、4年経った今振り返ってみると現在の自分の活動の原点が詰まってる1年だったのかもしれません。現在は何の因果かソーラーリターンで擬人化つきの鑑定をしてます。私の占星術創作はずっとソーラーリターンと共にあったのですね。

2023年ソーラーリターン図

そして2023年がやってきました。ASCは違うのですが、ネイタルと2019年と同じくMC蠍、2室太陽の年です。
実はソーラーリターン図の太陽は1年ごとに半球を四分割したエリアを反時計回りに移動します(太陽のハウスは徐々にアンギュラー・サクシーデント・カデントがズレていきます)。ですから、アングルがネイタルとほぼ同じ年があれば、その4年後もネイタルと同じハウスに太陽がくる確率が高い。つまりネイタルの太陽のテーマが実感しやすい年、というわけなのです。

…それにしても、すごいチャートですね。ナニがとは言いませんが。
実は2019年に種を蒔いたこの創作、いろいろあって2020年から停滞しています。22年中盤からは鑑定のための準備を始めて、さらに遠のいてしまったように思えましたが、最近になって本当にやりたかった創作にテコ入れをし始めました。
ASCに乗ってるナニとは言わないものの象意を借りてまとめると、2023年のは自分の創作活動がやりやすいように、色々壊しては再生してます。今こそ創作ゴリラの力を見せるときじゃない? そんなことを言われてるような…。

創作活動、別に作品を作ることだけではないと思うのです。自分が好きなことをやってもバツの悪い思いをせずにすむところ、存分に主役になっていい場所。そのための環境を自分の手で作っていく。それも充分に創作活動だと思うのです。2023年の箱くずりはそんな巣作りの創作活動をしています。全ては2019年に種を蒔いてしまった創作を成就させるため。ちゃんと自分のやりたいことを表現し、自分の創作を本当に好きになってくれる人と出会うため。

星見当番さんが振り返りの基準に土星を挙げてらしたので、社会・世代天体も見てみましょう。
4年前、山羊座12ハウスから変な不安を発信してた土星も今ではASCを超えて1ハウスを運行中。長くネイタルの蟹座の月にオポジションで圧をかけてた冥王星も山羊座から去ろうとしている。そうですね、4年前に比べて自分に対して自信が戻ってきた気がします。占星術界隈は多くの人がいます。元から人見知りで心配性だったので、2021年以降は人の目を気にしすぎて動けないこともありました。でも土星や冥王星の運行から察するに、もう必要以上に知らない人やよくわからないプレッシャー(12ハウス)に不安にならなくていいのですね。
なにより、イメージビジュアル→キャラデザ設定→物語化の企画…と段階的に創作を続けてきたのに、ここで途絶えてしまうのは惜しい。

「よーし、がんばるぞ!」。今回の振り返りで発見したのは、そんなポジティブな気持ちでした。

その後のソラリタマッピング

このソーラーリターンの効力が切れた2020年の4月、今回取り上げた2019年ソラリタマッピングを完成させました。完成させてみると、なるほど創作と切り離しても面白い。当時の私は知識が浅く占い師志望でもなかったため躊躇したのですが、面白さをシェアしたい気持ちが勝り、占星術のプロやファンが多いTwitterにリリースしました。

色んな方に興味を持っていただき、同年の12月にこの記事冒頭にあるレクチャー図解を作成。なにぶん作成に手間がかかるので完成品はあまりアップはされませんが、今でも記憶に残ってる人は多いみたいです。ありがたいことです。

過去に囚われすぎるのは良くないことだけど、過去から力をもらって前に進めることもあります。それを知ってるからこそ、人は記録をつけるのかもしれません。
ちょっと変わった自分の記録をつけてみたい方はこのソラリタマッピング、是非お試しいただければと思います。私も過去を糧にして逞しい創作ゴリラとして生きます。グッドラック。

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閲覧ありがとうございました。普段はこのような創作活動をしています。

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