特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習4

<第4編>労働衛生保護具
の重要事項

・化学物質のばく露をさらに低減させるために、労働衛生保護具を使用する。不良な環境をそのままにして、はじめから保護具だけに頼るのは誤りである。
・保護具には、呼吸用保護具、化学防護手袋、化学防護服、保護メガネがある。
・防じんマスク、防毒マスクの一部、電動ファン付き呼吸用保護具(PAPR)は規格があり、国家検定の使用が義務付けられており、国家検定品を選定しなければならない。
・保護具は国家検定合格標章および日本産業規格(JIS)に適合するものを選ぶ。
・呼吸用保護具の使用には十分な教育や訓練を行う。
・呼吸用保護具の中でもろ過式は酸素濃度18%以上でのみ使用可能であり、18%未満の場合は給気式を使用する。
・防じんマスクには取り換え式(R)と使い捨て式(L)の2つがある。
防じんマスクは粒子捕集効率により等級がわかれており、99.9%以上が3、95.0%以上が2、80.0%以上が1である。
・防じんマスクの試験方法は液体のDOP(L)と固体のNaCl(S)の2つがあり、方式、効率と合わせて、等級はRL3などの表記となる。
・作業環境にオイルミスト等が存在する場合はDOPの試験に合格した防じんますく(L)を選ぶ。
・防毒マスクは隔離式、直結式、直結式小型の3種類ある。
・防毒マスクの使用範囲は濃度によって3つに分かれ、隔離式:2%、直結式:1%、直結式小型:0.1%である。
・吸収缶はその種類ごとに有効な適応ガスが決まっている。
・PAPRは通常の防じんマスクより呼気抵抗が少なく、呼吸が楽にできる。
・電動ファンの性能により通常風量形と大風量形に分かれる。
・送風量が低下する原因は目詰まりによる通気抵抗の増大と電池の消耗による電圧低下がある。
・送気マスクの使用の際、面体以外にもフェイスシールドやフードも使用できる。
・肺力吸引形ホースマスクは危険度の高いところでは使わない方がよい。
・送気マスクは作業主任者が使用前に異常がないことを確認する。また、1か月に1回定期点検を行って、いつでも使用可能な状態に保つことが望ましい。

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