人生、無傷じゃいられない。

櫻坂(さくらざか)46の
小田倉麗奈(おだくられいな)さんの言葉だ。

この言葉の話をする前に、
まずは情報の補足をしたい。

まずは、櫻坂46から。
欅坂(けやきざか)46を知っている人は
きっと多いと思う。
そう、それである。
そのグループが改名をして
今は櫻坂という名前となった。
坂道シリーズのアイドルである。
乃木坂なら知っている人も多いだろう。

そして、小田倉麗奈さんは3期生で
まだメンバーとして加入したばかり。
今年に入ってから3期生はネットにて
お披露目されたので、
結構最近の話である。

先日、その3期生のおもてなし会に
行ってきた。
先日と言っても、3月初めの話だが。
要は新メンバーお披露目会、である。

様々な企画が行われる中、
最後にメンバーが一人ずつ思いを
述べる時間があった。
舞台上に全員が横1列に並び、
話すメンバーにだけスポットライトが
当たる。

小田倉麗奈さんが話し始める。
そしてこのフレーズが飛び出す。

人生、
無傷じゃいられない。

今までは綺麗なところしか見せないように
していたけど、アイドルになって
そうじゃなくなったと言っていた。
その理由が、この言葉なのだと思う。

胸を掴まれた。

確かにそうだな、と思った。
誰しも色んな傷をつけながら、生きている。
多分、傷つけて、傷つけられて。

でも、あまり傷には触れないように、
もしくは見ないように、見せないように
していることが多い。
大人になって、
どんどんそれが強くなる気がする。

だからこそ、彼女がそれを言葉にすることが
とても印象的で、本音なのだろうと思った。

そしてその言葉から、
アイドルとしての覚悟のような
ものを感じた。人としての強さも感じた。

皆、出来れば傷つきたくない。

当たり前だ。
辛いから、苦しいから。
マイナスな気持ちになるからだ。
色んな理由がある。

でも、生きていく限り、
それはきっと避けられない。
彼女があの時言ったように。
それは仕方のないことなのだ。

だから、それを頭に入れておくだけでいい。
それだけでも違うと思う。

傷つきそうな時、傷ついた時、
受け止めることが出来るのならそれでいいし
それが出来ないなら逃げればいいし。
どんな行動をとったとしても、
それで自分がよいのなら
それが正解になる。

私よりも若いアイドルの子が
教えてくれることは、
時に私をハッとさせる。

お披露目会にワクワクしながら
足取り軽く会場に入って、
まさかこんな気持ちにさせられるなんて
思ってもみなかった。

さすがアイドル。
これぞアイドル。

アイドルと書いて、人生と読む。
これだから、アイドルは面白い。