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幻視する猫

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物理的じゃない思考
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#ミステリ

深夜の大通りで寝そべってから、ひとつの小説を手に取るまで

深夜の大通りで寝そべってから、ひとつの小説を手に取るまで

人のいない公園、静まり返った大通り、誰もいない長い廊下、そんな場所が子供の頃から好きだ。

僕は、まだ少年の頃、深夜に家を抜け出してそういった場所を訪れては奇妙な高揚感を得ていた変な子供だった。
深夜、誰のために灯っているかわからない田舎の外灯が碁盤の目状に仕切られた住宅団地を等間隔に照らしているのが、人工的であるはずなのに超自然的に人の出入りを禁じている空間のようで、それが不思議と虚無感と高揚感

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