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【1972年レコード】16)RASPBERRIES : FRESH


■データ

・リリース : 1972/11/13
・レーベル : キャピトル・レコード
・プロデュース : ジミー・レナー
・チャート : US 36位
・スタジオ : アビー・ロード・スタジオ
        レコード・プラント・スタジオ
・所有ver : ECS-81128 (JAPAN 1978)

■トラック・リスト

[SIDE-1]
1. 明日を生きよう(I Wanna Be With You)
2. ゴー・イン・ノーウェア・トゥナイト
3. レッツ・プリテンド
4. エヴリ・ウェイ・アイ・キャン
5. アイ・リーチ・フォー・ザ・ライト

[SIDE-2]
6. ノー・バディ・ノウズ
7. イット・シームド・ソー・イージー
8. マイト・アズ・ウェル
9. 心変わりするなよ(If You Change Your Mind)
10. ドライヴィン・アラウンド

■メンバー

・エリック・カルメン- ボーカル/ピアノ/ギター
・ウォーリー・ブライソン(ギター/ボーカル)
・デイヴ・スモーリー (ベース)
・ジム・ボンファンティ(ドラム)

■LINK

Discogs
Wikipedia

■メモ

ピート・タウンゼントは、ザ・フーが何をしたかを定義するために「パワー・ポップ」という言葉を作りました。なぜかザ・フーを形容するのに定着しませんでしたが、私たちのような70年代に登場したザクザクとしたギターといくつかのワイルドなドラム演奏で一種のメロディックな曲を演奏するグループを形容するのに「パワー・ポップ」という言葉は、まるで接着剤のように定着しました。ザ・フーは私たちの最高のロールモデルの1つだったので、そう呼ばれる事は別に問題ありませんでした。私たちはザ・フーが大好きでしたから。

エリック・カルメン
  • 米国パワーポップの先駆者、ラズベリーズ2枚目のアルバム

  • シングル「明日を生きよう」は米国シングル・チャートで16位を記録。

  • 同年4月にデビュー・アルバム「ラズベリーズ」もリリースしている。「ラズベリーズ」のシングル「ゴー・オール・ザ・ウェイ」は米国シングルチャートで5位を記録しマーベル作品「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の挿入歌として流れ再注目を浴びた。

  • アルバム・ジャケットやオープニング曲「明日を生きよう」でベイ・シティ・ローラーズ的なアイドルをイメージするが、アルバム全体を聴けばバンドのセンス、多彩な音楽性、エリック・カルメンの非凡なソングライティングが分かる。

  • 髪型はフワフワのアイドルヘアー、ステージ衣装はお揃いのアンサンブルで、そのルックスでティーンエイジャーの注目を集めたが、一部メディアにはそれが「ダサい」と批判された。

  • しかしカルメンによればタキシードとアイドルヘアーでステージに入場したことに対して「私たちの音楽のスタイルを補完した」と答えている。確かにデビュー作である「ラズベリーズ」も同様に名曲揃いではあるが、聴いただけでは全体的に綺麗なロックで纏まっている印象となり、多様な音楽性とアイディア満載なラズベリーズの特有の印象は薄れてしまうかも知れない。起用過ぎてパンチに欠けると思っていたのかも知れない。

  • 当時「精巧に作られたメロディーと痛ましいほどゴージャスなハーモニー」が特徴と評された通り、ビートルズやスモール・フェイシズ、ザ・フーなどのブリティッシュ・インヴェイションに影響を受けつつ、ビーチ・ボーイズらアメリカ西海岸特有の温かい滑らかなハーモニーも特徴と思う。

  • 御多分に漏れず、ラズベリーズを全く知らず、1972…1972…と調べてるうちに知ったのだが、元々ベイ・シーティ・ローラーズやモンキーズも好きでレコード屋さんで見かけると思わず「買っちゃおうかな…」と思っていた頃に「明日を生きよう」を聴いて「コレだ!」と思ったのをおぼえている。

  • 「明日を生きよう」を聴いていると、アタックはアイドルのソレだが、いやいやもっと奥深い確かなロック・チューンと知る…いや、これをパワー・ポップと呼べば良いんだなと。

  • 「明日を生きよう」以外の曲もどれもこれも素晴らしい。「アイ・リーチ・フォー・ザ・ライト」の美しいメロディと後半のエリック・カルメンのパワフルでソウルフルな歌唱は凄くイイ。

  • ジョン・レノンがラズベリーズのファンである事を公言した他、ジャック・ブルース、リンゴ・スター、コートニー・ラブなどからも支持を受け、ポール・スタンレー(Kiss)、トム・ペティ、アクセル・ローズは楽曲面でラズベリーズの影響受けたと発言している。

ビルボード誌 72/05/06 の広告面
楽しそうだな~

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