雨乞いの儀式!オンラインで味わい尽くす「うづと夏の神祇」プログラムの計画を始動しました
おはようございます。
ついに、オンラインとオフラインの融合を果たすときが来てしまいました。
私の住む広島県で、地域の行事をオンラインで紹介するひろしまさとやま未来博2021に出展するべく、準備を進めています。
オンライン化する雨乞いの儀式とは?
これは奇跡の物語。
その昔、うづとの谷で長い間、日照りがたいそう続き、途方に暮れた人たちが竜王様に祈祷をしました。
すると雨が降り出して、稲が枯れずに収穫をすることが出来ました。
村の人たちはたいそう喜び、行列をなしてお礼参りを行ったのだとか。
さて、世羅町宇津戸(せらちょううづと)では2年に1度、この伝説にまつわる神祇を行っています。
でも、あいにくのコロナ禍、今年の神祇は中止となってしまいました。
そこで、今回、オンラインプログラムを計画します。
神祇の歴史や、継承の苦労話。
伝承者へのインタビューを味わい、その情熱を語り合ったあとは、オンラインプログラム参加者も全員で、手踊りの体験を行います。
宇津戸の人・文化・歴史をじっくりまったり味わい尽くすオンラインプログラムです。
これまでのあゆみ
私が世羅町で企画した一番はじめのイベントは、遡ること2018年2月のことになります。
地域課題解決のための観光ツアー「この世羅の大とんどはすごい!」を、多くの方のご協力の下で、開催することができました。
たまたま知り合った自治体の職員さんから「もし興味があれば」とお誘いいただいたプログラムがきっかけでした。
当時、私は移住二年目、その表情豊かな自然の魅力以上に、地域の方々のつながりや個性あふれる取り組みに魅かれて、このプログラムを計画しました。
ツアーを企画しなければ、知り合うことがなかった方々との出会いは本当にかけがえのないものでした。
https://sera-ijyu.com/meeting/seratabi201802/
その後、有志の子育てグループの仲間に入れていただき、自主保育型の森のようちえんの企画・運営に関わらせていただきました。世羅町新山で森を生活に活用する取り組みをされているグループの方々にご協力をいただき、とても豊かな時間を過ごさせていただきました。
また、2019年3月に開催したおやこやまっこフェスでは、「今高野山にもっと親しみを持ってほしい」という地域の願いと「世羅でもっと自然と触れ合える子育てがしたい」という子育て世代の想いをマッチングさせた、地域ぐるみのイベントの企画・運営に関わらせていただきました。
現在は、コロナ禍という事情もあり、なかなか人の集まる大きな活動を計画できずにいます。そんなところにある方から、「オンラインでプログラムを計画してみない?」と声をかけていただき、今回の企画を考えるきっかけを頂くことになったのです。
コロナ禍、今の私たちに必要な儀式とは?
宇津戸夏の神祇は、江戸時代、延享年間(1744~1748)の飢饉を乗り越えた際に始まったと言われる祭事です。
この地域は、さらにさかのぼって1166年、平安時代に後白河法皇の院領となった「備後国大田庄(びんごこくおおたのしょう)」。
つまり、古くから稲作が行われていた地域なのです。
多くの人々が、田の神、天の神に祈りを捧げながら続けてきた稲作。
収穫がなされるまでの間、本当にたくさんの苦悩を抱えながらその日を待ちわびることとなります。
天候というものは、自分たちの手ではどうしようもないもの、それは、ある意味で、疫病やその他私たちに襲いかかる大きな何かにも通じるものです。
そして、現代、まさに今私たちに起きている共通の困難である、コロナウイルスに対する私たちの願いにも共通するものがあるのではないかと、私は感じているのです。
そんなことをつぶやいたら、ひろしまジン大学の平尾さんから祈雨儀礼についての参考文献を紹介していただきました。
これから、どのように準備を進めていくか、地元協力者と相談を進めつつ、ワクワクしているところです。
おわりに
私のこれからの課題は、分断していた自分のアイデンティティの再統合です。
オンラインで知り合った方。
リアルでお世話になっている方。
これまで私は自分の顔を切り分けて、その一部以外を見せるのを避けてきたように思います。
なぜそうなってしまったのか、それはまた別の機会にじっくり深めてお伝えしていきますね。
プログラムに参加してみたいという方、プログラム作りに関わってみたいという方、どうぞ、気軽にご連絡ください。
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