去年読んで面白かった本7選

2018年に読んで面白かった本の中で特に面白かったものを雑に紹介していこうと思います。

この記事を書くにあたって去年読んだ本を振り返りましたが、就活が終わってからの2018年の後半の方が読んだ冊数は3倍以上多いにもかかわらず、選んだ7冊のうち3冊が就活中に読んだ本でした。やはり大きなイベントが起こっている最中に読んだ本の方が印象に強く残るんですね。
今年はただ本を読むだけでなく、新しいことにどんどん挑戦していく年にしたいです。

話がそれましたが、選んだ8冊のうち、前半4冊がビジネス書 後半3冊が小説というふうにわけています。稚拙な文章ではありますがどうかお付き合いください。


1.マイクロソフト伝説マネージャーの世界No1プレゼン術 / 澤円

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 マイクロソフトの澤さん(著者)のプレゼンでは、相手にとって「どんなハッピーな未来が訪れるのか」を伝えるを伝えることを重視しているそうです。例えば、 

[ウィンドウズの機能を使うことで作業時間が40%短縮できる]
のように単なる事実を述べるだけでなく、

[作業時間を40%短縮できたらどんなハッピーが実現できるか]
というように相手に「自分事」として捉えてもらうためのビジョンづくりが大切だと述べていました。特にプレゼンのラストというのは論理的な結論を語るのではなく、「その一歩先の話」「前向きな未来の話」をせよとのことです。

人を動かすためには「明るい未来」を想像させるという考えをこの本で初めて知ったのでとても感銘を受けたことをおぼえています。



2.なぜ、あなたの仕事は終わらないのか/ 中島聡

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 澤さんと同じくマイクロソフトで働いていたことのある中島さんの著書
僕はこの本が2019年読んだ本の中で一番読んでよかった本だと思ってます。
皆さんは作業が終わらないとき、「もっと余裕を持っておけばよかった」と考えることはありますか? この心理的な余裕のことを「スラック」と呼びます。

人はこの「スラック」がない状態が続くと、みるみる生産効率が落ちていきます。そして、効率的な仕事の仕方に気付かず、がむしゃらに作業にまい進することになるのです。

「スラック」がない状態にならないための術が、「ロケットスタート時間術」です。納期の最初2割の期間を全力でやりほとんど(8割方)終わらせ、後半の8割の期間で、微調整をしていこうという考え方です。完璧でなくてもいいからまずはあらかた終わらせるという考え方って、「新卒1年目の教科書」にも書かれてたなって思います。日本人ってどうしても完璧思考が強くなりやすいですが、ある程度は適当で後で見直せばいいやという考え方を身に着けたいですね。



3.いつも時間がないあなたに -欠乏の行動経済学- / センディル・ムッライナタン

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上述した中島さんの本の中で関連図書として紹介されていた本です。

著者の専門は行動経済学で、

「時間がない人」と「お金がない人」との共通項、「欠乏」というものが引き起こす現象を行動経済学の観点から解説しているほんでした。

「欠乏」の状態というのはつまりスラックの無い状態のことです。スラックがないゆえに引き起こされていく様々な現象について解説されています。



4.言葉にできるは武器になる / 梅田悟司

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この本は就活中に読んで、面接で自分の考えを話すときに役立ちました。

言葉の修飾のように外に向けられた言葉ではなく、頭の中に浮かぶような内なる言葉を磨こうという本です。その中で紹介されていた「T字型思考法」が特に考え方のフレームワークとして使い勝手がよかった紹介します。

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画像は本書のp94に載っているものです。                物事を深く考えようと思った時、「なぜ?」を繰り返すことはよくある考えだと思いますが本書では「なぜ」だけでなく、考えを戻すために過去を見つめる「本当に?」と、考えを進めて未来を創造する「それで?」が追加されています。

考えが行き詰ったときにこの方法で考えると自分が何をしたいのか、なんでこうしたいと思っているのかなど自分の考えをより客観視出来るかと思います。



5.僕は愛を証明しようと思う / 藤沢数希

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この本は私が東京で就職しようという気持ちを後押しされた本です。藤沢さんをTwitterで知り、この本を通して「恋愛工学」を学びました。読み進めるうちに都会の恋愛めちゃくちゃ楽しそうやん!!と思い、今まであまりなかった「都会への憧れ」を募らせた覚えがあります。いまだ実績は0ですが、、(笑)。



6.三軒茶屋星座館 / 柴崎竜人

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この本は4巻完結のシリーズです。三軒茶屋にある就活シェアハウスで就活していたため、三軒茶屋というタイトルに惹かれて購入しました。

星座館の店主である主人公が話の合間合間に入れてくる、大胆に現代風アレンジされたギリシャ神話の話がとても面白い小説です。三軒茶屋の町で繰り広げられる家族の絆の物語とギリシャ神話、一つで二度おいしい本でした。

「読み終わったあと、星空を眺めながら大切な人を想う」なんてことがほんの帯に書かれていましたが、読後はまさにそんな気持ちになる一冊でした。



7.青春の蹉跌 / 石川達三

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法学部の大学生が主人公の物語です。誰よりも自分の人生について自信をもっていた若者が、その自信の強さのゆえに1つの躓きで人生が狂わされていく話です。

この本を読んだ当時の私は就活に大成功して、今の自分ならなんでも出来ると錯覚しているかなりヤバい人でした。そんな驕った状態から目を覚まさせてくれた1冊です。

 

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