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キリスト教について

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「キリスト教理解」の理解について
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#イザヤ書

神の五指としてのキリスト教

 キリスト教とは何か。多くの日本人にとって、難しい問いだと思う。質問も答えも、立場によって少しずつ異なる問いかけだ。おそらく一般的には、キリスト教の印象は、まず「結婚式」、次に「エクソシスト」などのオカルト関係になるだろう。または荘厳な礼拝堂や絵画だ。つまりサブカルチャーの背景文化として思いつくものがキリスト教だ。それ以外は「欧州の宗教」だとか「イスラム教と仲悪いの?」とかにとなるだろう。  キリスト教とは何か。多面的な問いだから、答えも複眼的になる。  歴史的には「五大

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いましばらくは荒野で מדברとדבר

 生活に追われていると、心が渇く。知的好奇心が乾燥してミイラのようになっていく。そんな中、友人と話して、再び少し水を得た。折しも火星探査機「忍耐:perseverance」が無事に着陸したとのニュース。  初録音という火星の風の音、画像処理されて美しく加工された火星の360度パノラマに息をのんだ。1969年7月20日、月面に人類が到達した日の喜びをぼくは知らない。きっと、こんな気分だったのだろう。そう思った。  友人との会話の中で、ふと荒れ野に関する話を思い出す。教会など

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サブカル宣教論は錯乱メンタルか?

 戦後直後にできた会社のひとつにキリスト新聞社がある。ぼくの仕事先の一つでもある。2016年11月、同社発行の雑誌Ministryは「サブカルチャー宣教論~ニッポンの教会が見出す新たな地平 」と題して特集を汲んだ。個人的には、ニコ生の僧侶、リア住・蝉丸Pへのインタビュー記事は、現代を地方で生きる僧侶として滲む矜持が垣間見える素晴らしい内容であり、なかなか充実した特集だった。実は、ぼくもそこに「まとめ」として文章を寄せている。ふと思い出したので紹介したい。 サブカル宣教論は錯

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