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キリスト教について

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「キリスト教理解」の理解について
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2019年3月の記事一覧

ぼくの考えた最強のキリスト教

 自分の仕事リストに「日本語キリスト教の可能性を敷衍する」が入っている。この2年ほど、ずっと考えている。それはカルケドン信条の思想的可能性の掘削深化を意味する。つまり「混合せず、変化せず、分離せず、分割されず」の現代的可能性である。  結論からいえば、特異点イエス・キリストにおける四つの否定辞は、教会において、歴史において反転する。言うなれば「聖霊論的反転」が起きる。  たとえばキリスト論における異端「ニ性二人格」は、聖霊論(救済論後半、教会論、終末論)においては正統教理

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ミニマムな神を持つことの赦し

 「神さま」が超越になって数年たつ。打ち寄せた波が引いて返すように、プロテスタント神学を自分なりに修めんとした十年のあとに来たのは、その十年を自己批判して解体する時間だった。もう「プロテスタント:protestatio」という語へのコダワリも執着も、撞着もない。ぼくはその程度のプロテスタントだったのだろう。  昨日、大阪ゲームマーケットで、出展したキリスト新聞社の手伝いへ向かった。店番で座っていると、子供連れの女性に声をかけられた。だれか分からなかったが、大学時代、夜中によ

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