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理解と容認

人間にとって悲しむべき事柄の1つには
結局、人間は理解できるものしか理解できないということである。

この理解力の深さと広さが増大すれば
おそらく他の人間の作品について
個人の独創性について認めることができよう。
それも興味を持って認めることができよう。

すなわち、人間が高度になればなる程、見るもの全てに驚き、興味を持つものである。
独創性についてだが
(ただし個人が自由にして純粋に上手下手を考えない作品について言えることである)
               21. Apr.1984

それからもう一つ…

人は、おかしい・おかしくない・・・の判断はできない。

何を基準にそれが云えるか。
高潔な人なら単純に口に出すことはできない。

世の中の全てのものが、大体においておかしいものばかりだから。

なぜ太陽は東から昇らなければならないのか。
西からでもよい。
この世の中ができたこと自体おかしいことなのだから。

               21. Apr.1984


※ 『軌跡』父の日記より〜

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