見出し画像

87歳に学ぶモチベーション維持のコツ

私の知り合いに87歳で陸上競技に取り組んでいる方がいらっしゃいます。

恐らくほとんどの方が信じられないことだと思いますが、その方はご趣味で日常的に走っているだけではなく、実際に試合に出て競技をされているのです。

陸上競技は、マスターズという年齢別に細かくカテゴリーが分けられている大会があります。

85歳以上の部というカテゴリーが存在し、その大会の常連さんだそうです。

さらに驚かされるのは、その方は100m、200m、400m、800m、1500mの5つのレースに出場されるとのこと。一般的な陸上選手でも2~3レースが常識の中で、たった1日で5レース出るというお話には度肝を抜かれました!!

85歳以上で陸上競技をされている方は全国でも片手で数えられるくらいの人数しかいないので、大会に出ると毎度同じ顔触れになるようで同窓会のような雰囲気だと笑いながらお話してくれました。

学生時代から陸上を始めて、指導者を経て、再び競技を始められているので競技歴は70年以上になるようです。

私はご年齢的にも様々なリスクがある中で、今でもなお陸上競技を継続できている理由に興味が湧き、その方に聞いてみることにしました。

するとその方は、「走ること以外にもう一つ目的を作ることだ」とおっしゃいました。

例えば、陸上の練習に行く日は、競技場に走りに行く目的に加えて、帰りに銭湯に寄って帰る。

そうすることで、億劫な走りの練習の後には気持ちの良いお風呂が待っているのでモチベーションが向上する。

例えば、他県で試合がある日に、開催地の観光を予定に組んでおく。そうすると、仮に雨で試合が無くなって残念な気持ちになっても、観光を楽しむことで、わざわざ他県まで来た甲斐があったと思える。

目的を増やすことで、行動を起こしやすくしたり、気持ちの浮き沈みをコントロールしているのだと汲み取りました。

私も動作探究の為に日々身体を動かし続けていますが、目的をもう一つ作ることは多いです。

帰りに美味しいご飯が食べられると考えるだけで、40°を超える競技場での練習が楽しみになったりもするからです。

また、必ずしも楽しいこと、費用が掛かる目的を追加しなければならないということでもないです。

何でもない用事を目的に追加することで、「時間を有効に使えた」と感じることができるだけでも、次に同じ行動を取りやすくなります。

「ついでにゴミを出しに行く」だけでも良いのです。

一つの目的の為だけに行動することは、その目的の良し悪しによって一日の良否が決まってしまいますが、いくつかの目的を作っておくとそのリスク管理となっているのだと思います。

良いお知恵を教えて頂きました。

この記事を書いた人

初動負荷トレーニングとの出会い18歳の時。とにかく怪我の多いバスケットボール選手で、脚の故障においては数えきれず、一年間で数回もの疲労骨折を起こしたこともある。 しかし初動負荷トレーニングに取り組み始めて一変。故障は激減し、シーズン通して健康でいられるようになった。現代表取締役。

トレーナー募集はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?