cigarettes and alcohol

 本日、2021年初の飲酒をかましました。
もともとお酒はあまり得意ではなく、一人では全く飲みません。なので禁酒をしてたわけではなく、誰かと食事をする時に相手に合わせて飲むのが主でして、飲み会がなくなっている昨今では必然的に飲む機会がなかったという訳です。

 今日は妹とかなり久しぶりに食事にいくことになり、妹の最寄り駅へ。駅のそばのカフェでチャイティーラテを飲みながら、待ち合わせまでの時間を潰していると、店内の喫煙席だけ賑わっていることに気付きました。たまたまかもしれませんが、ご時世で煙草を吸える場所も減ってるからなぁ…とぼんやり考えてると、平日の昼休憩で愛用しているカフェが頭によぎりました。あそこも喫煙席、混んでるな…檻に閉じ込められているようで愛煙家には厳しい世界だ、などと憐れみにもにた感情を抱いたところで携帯に連絡が入り、店内を後にしました。

 妹と合流するや、彼女御用達の寿司ベースの居酒屋に行くことになりました。寿司もかなり久々なので心躍ります。席につくと店員さんから「お先に飲み物から承ります」とのお声が。ついに来たか、と。ここに来ていよいよ飲酒チャンス到来です。居酒屋に入店してるので当たり前なのですが…何故か少し緊張しながら、緑茶レモンサワーなる不思議酒を注文し、11ヶ月ぶりに乾杯を交わしました。
飲んでしまえば呆気ないもので、生来の酒好きでもないので、そこまでの感動もなく、取り止めのない会話をしながら食事を楽しみました。強いて言うなら、シャリの形に整形して、寿司ネタを乗せたシュウマイがかなり美味く感動しました。
あとは、妹がネギや光物の魚を食べられるようになっていたことも驚きでしたね。

 食事を済ませてお互いの帰路につきましたが、帰りの電車で「酒を飲みながら寿司を食べるだなんて、妹も自分も存外、大人になったものだなぁ」としみじみしてしまいました。久々のアルコールに若干、高揚していただけなのかもしれませんが。電車から降りて駅から家へと歩いていると、ベランダで煙草を吸っている男性に目が止まりました。またもや肩身の狭い方が…ご苦労様です、心の中でお辞儀をしながら家路を急ぎました。最近、夜寒いので。

 振り返ると、幼少期は酒も煙草も大人の象徴で、ある種の憧れでした。いつか自分も嗜むようになるのだろうか…とぼんやり生きていたら、年齢ばかり重ねて酒も煙草も縁遠い凡庸な生き物が出来上がっていました。
会社の同僚は休肝日が年1日くらいらしく、私が今年酒を摂取していないことに心底驚いてました。友人は休日、酒を飲みながら家事をするそうです。そういったお酒に楽しみを見出せている人たちは、羨ましいなぁ、と常々思います。
煙草は学生の頃に1回だけ吸ってみましたが、ひどく咳き込んでしまい数日間、肺が痛いような感じがしたので習慣化には至りませんでした。
酒も煙草も一種のコミュニケーションツールであると個人的には考えており、飲み会や喫煙所など特有の場で人とのつながりを作ってくれる便利グッズに思えます。それらをうまく使えたらよかったのにな、とコミュニケーションが苦手な自分は思わずにはいられないのですが、両者にいまだに憧れを抱きつつも、健康体でいられるからいいか、と強がってみせながら今日も自分に酔って眠ります。

https://music.apple.com/jp/album/cigarettes-alcohol-remastered/828325577?i=828325637

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