日本から、世界へ。
朝起きると
Your film Rei has won A SPECIAL MENTION in the International Feature Films Competition.
とメールが届いていて飛び起きた次第です!
スロバキアの映画祭である
『コシツェ国際芸術映画祭』
国際長編コンペティション部門
にノミネートされていた『莉の対』ですが、
なんと、審査員特別賞であるSPECIAL MENTIONを受賞しました!!
同部門には世界各国10作品がノミネートされており、その中でグランプリを競う事になりました。
最優秀作品賞(グランプリ)であるブルーエンジェル賞には、スーダンの映画が選ばれ、惜しくも受賞を逃しましたが、僕たちは特別賞(SPECIAL MENTION)を頂きました。
SPECIAL MENTIONて何やねん?ってなったので調べてみたところ、
"スペシャルメンションは、つまり、審査員からの「私たちは賞を一つに決めなくてはならなかったので決断しましたが、あなたの作品は受賞作品と遜色がありませんよ」という意思表示です。"
だそうです。
なるほどね!!!
確かに、僕がコロンビアで審査員をした時にも『どちらか選ばなきゃいけないんですよね!?Aだと妥当すぎるし、Bだとエキストリームすぎるし…』と選択に悩まされました。
映画祭によっては、「審査員特別賞」が○○個。と明記されている場合もありますが、今回のコシツェの映画祭ではそうではなく、
「審査員にはSpecial Mentionという特別賞を与える権利が与えられている」となっていましたので、必要がなければ与えなくても良いということです。
俳優賞などは最優秀男優賞女優賞、特別賞も含めいくつかありましたが、
作品賞はグランプリの作品と『莉の対』の特別賞1つだけだったので、本当にグランプリまで後一歩!だったんだなと思いました。
悔し嬉しですね。
いや、そう簡単に受賞できるものではないというのはラス・パルマスで感じたので、やっぱりこれは嬉しかったです。
これまで『映画祭』のなんたるかも知りませんでしたが、映画を作って提出したり、実際に映画祭の審査員もやらせてもらったりするうちに、色々分かってきました。
短編映画祭を除くと、長編のコンペティション部門がその映画祭の目玉である事が多く、その部門にノミネートされる事事体がなかなかハードルの高いところです。
僕たちは、オランダ、スペイン、スロバキアでメインコンペ部門に選ばれ、2ヶ国で受賞する事ができました。
また、NYで開催されるJAPAN CUTSも、新人監督枠の部門ですが、その部門だけコンペがあります。こちらも楽しみにしましょう。
映画祭。
僕には、とても特別なものです。
僕と世界を繋いでくれる、特別なもの。
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