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第三章。




昨日の記事で、

僕の俳優人生の第二章はS.Q.Sと共にあった、と書きました。



その5年間、S.Q.Sだけじゃなくて様々な作品と巡り合いましたが、S.Q.Sと共にあった丸っと5年間が第二章なんです。



第一章は、それまでの約10年間です。若くて熱い長い下積みの時代です。




そして、今日から第三章の幕開けです。










そんな記念すべき日にも、僕は芝居の稽古をしていました。



『陽のバッキャロー!!』(ひなたのバッキャロー)という作品です。



二部作の後編になります。

今回は、家族の話。



稽古の合間に、演出の菅野臣太朗さんと話すんです。






作品の話をしている中でこんな話が出ました。





前回、バッキャローを観に来た時に、お父さんからスッと会社設立の祝金を貰ったんですよ。(実際はお母さんから渡されたけど)

会社作ること、親からは喜ばれると思ってたのに、思いっきり反対されてちょっとショックだったんですけど。結局。

って話。

その金は取ってあるのか?


何かあるまで、絶対に手つけないようにしようと思って口座にも入れず保管してました。


そうだよな。


あ、でも。もう全部使っちゃいました。



え、何に?



映画に。キャストやスタッフのために。北海道への渡航費やスタッフの防寒着など様々な費用に。馬鹿っすよね。取っておけよそれは!って思いますよね。



へ〜。でも分かるよ。俺もそういう金は使わないようにって思うけど、使うなら絶対演劇に使うからな。










言葉悪いですが、演劇バカです。


長い付き合いになりますが、そういう演劇に対する愛情が好きで。







7年前、僕が『島へ』という作品で主演をした時に臣太朗さんが作演出をして下さいました。その作品に入る前に

「本当にお前にできんのかよ」

と言われました。

はっきり言って、あの頃の僕は臣太朗さんに全然認められてなかったんです笑

でもその作品が終わった時に

「これから、俺とお前の第二章が始まるからな」

って言われて嬉しかったんです。









昨日臣太朗さんから言われました。


「何かを得るには何かを手放さなきゃいけない」


お金の話もそうですが、役者にとっては役も作品もそう。


いよいよ裸一貫になってきてます、田中稔彦。


ここからが正念場だ。


第三章は波乱だ。


物語の基本が起承転結であるなら、


第三章は一番面白いところなんだよきっと笑











演劇馬鹿達と創る作品。


陽のバッキャロー!!





是非、観に来て下さい。


稽古、一生懸命頑張って作品と向き合います。


だから、観に来て下さいね。











あ。


雨が降ってきた。



桜、落ちちゃうなぁ。











親に、


あと何回会えるかな。












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